顎関節症・食いしばりの事例紹介

●初診（2月4日）

※めまいの施術に加えて以下のことを行った

・整体術：肩回し

⇒肩甲骨周囲の筋肉の緊張緩和のため

・鍼施術：外谷、肩参、養老

⇒咬筋の緊張緩和のツボ、胸鎖乳突筋の緊張緩和のツボ

●2診目（2月8日）3診目（2月14日）

初診に同じ

2診目に症状がおおむね改善し、3診目には期間を空けても症状が安定していた。

【症状の分析】

本件は胸鎖乳突筋及び咬筋の過緊張による食いしばりが起きており、それに伴ってアゴの痛みが出ていると分析。

この方はめまいを主訴に持っているため、胸鎖乳突筋の緊張はめまいだけでなく、アゴにも影響を受けている。おそらく力みやすい体質なので、知らない間にアゴを引き歯を食いしばるようになっていたと思われる。

【治療の推移】

初回施術時はアゴに力が入った感じ（食いしばっているため）とアゴの痛みを常時感じており、それが毎朝強く感じていた。

初回施術直後には力が抜けた感覚があり、その翌朝には食いしばりも出ていなかった。2・3回施術を続けることでその良い状態が安定化した。

●初診（8月10日）

・整体術：扇

⇒手内筋（手の筋肉）の緊張を和らげる

・整体術：肩回し

⇒肩甲骨周囲の筋肉の緊張緩和のため

・鍼施術：外谷、肩参、養老

⇒咬筋の緊張緩和のツボ、胸鎖乳突筋の緊張緩和のツボ

●2診目（8月12日）3診目（8月19日）4診目（8月26日）5診目（9月9日）

初診に同じ

4診目に症状がおおむね改善し、5診目には期間を空けても症状が安定していたため、治療終了

【症状の分析】

本件は胸鎖乳突筋の緊張による開口障害、咬筋の過緊張によるアゴの痛みと分析。

胸鎖乳突筋は鎖骨から側頭骨まで続く筋肉であり、現代人に多く強い緊張が見られる。特に精神的な緊張によりあごに力が入ることでこの筋肉は強く働き、慢性的に緊張状態が続いていたと思われる。

この筋肉の緊張状態にあると口を開けた時にこの筋肉が邪魔して開きづらくなる。

【治療の推移】

初回施術時に口を開いても2本しか入らなかった状態が余裕で3本まで入る状態となった。噛み締めた時の痛みも少し軽減された。

2回目・3回目と回を増すごとに噛み締めた時の痛みは治まり、4回目には安心して4本指が入るくらいに開いた。噛み締めた時の痛みも4回目から気にならなくなり、経過観察のため次回施術を2週間あけても症状が安定したため、治療は終了とした。

●初診（3月18日）

・鍼施術：外谷、養老

⇒咬筋の緊張緩和のツボ、胸鎖乳突筋の緊張緩和のツボ

●2診目（3月21日）3診目（3月27日）

初診に同じ

●4診目（4月9日）

前回から症状が全く起きていないことから治療終了

【症状の分析】

本件のように噛むときに痛みが出る場合でアゴが特に痛い場合は咬筋の強い緊張が原因である。さらに、大きな口を開けてアゴが痛くなる場合は胸鎖乳突筋が原因である。

よって、それぞれの筋肉を緩めるツボに鍼することで即座にアゴの痛みもなくなった。

【治療の推移】

初回施術の直後、噛み締めても痛みが出ず、大きく口を開けても痛みは出ない状態まで良くなった。

2回目来院時には、大きくあくびした時や硬いものを食べるときだけ痛みがあったが概ね痛みはなくなっていた。

3回目来院時には、一切痛みはなくなったが大きく口を開けるとカクカクするのだけ気になっていたが、施術後は改善した。

4回目来院時には、前回から続き痛みは一切なくカクカクする感じもないとのこと。経過良好のため治療を終了した。

●初診（3月7日）

・鍼施術：外谷、肩参

⇒咬筋の緊張緩和のツボ、胸鎖乳突筋の緊張緩和のツボ

●2診目（3月10日）3診目（3月20日）

初診に同じ

前回から症状が全く起きていないことから治療終了

【症状の分析】

本件のように噛むときに痛みが出る場合でアゴが特に痛い場合は咬筋の強い緊張が原因である。

よって、その筋肉を緩めるツボに鍼することで即座にアゴの痛みもなくなった。

【治療の推移】

初回施術の直後、噛み締めても痛みが出なくなった。強くかむと僅かに痛い程度に弱まった。

2回目来院時には、揚げ物など硬いものを食べるときだけ痛みがあったが概ね痛みはなくなっていた。

3回目来院時には、食事中は一切痛みはなくなった。どんなものでも今まで通り食べれる状態だと喜んでいた。

経過良好のため治療を終了した。

●初診（4月7日）

・鍼施術：内谷、合谷、養老

⇒側頭筋の緊張緩和のツボ、胸鎖乳突筋の緊張緩和のツボ

●2診目（4月9日）3診目（4月13日）

初診に同じ

前回から症状が全く起きていないことから治療終了

【症状の分析】

本件のように口を開けた時に痛みが出る場合は側頭筋の強い緊張が原因である。

よって、その筋肉を緩めるツボに鍼することで即座にアゴの痛みもなくなった。

【治療の推移】

初回施術の直後、口を開けても痛みが出なくなった。大きく開けると僅かに痛いのと、カクカクした感じはあった。

2回目来院時には、口を開けた時は何ともないが開けた状態にしていると『ジーン』と痛むとのこと。施術後には改善した。

3回目来院時には、症状は少しカクカクする程度であり、施術後には全く気になることはなくなった。

経過良好のため治療を終了したが、この方は小さいころから顎関節症だったので再発の恐れがあるため、月に1回のメンテナンスをすることにした。