
名古屋市緑区の鍼灸院【自律神経専門】
鍼灸TAKA
〒458-0924 愛知県名古屋市緑区有松3408(名鉄本線有松駅から徒歩8分)
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来院する約1カ月前から、周囲がぐるぐる回るような回転性のめまいが毎日のように続くようになりました。
特徴的だったのは、症状の強さが精神状態によって変化していたことです。
仕事や用事などで気を張っている時には比較的めまいが軽く、「やらなければならないこと」がある間は何とか動くことができました。しかし、自宅に戻って緊張が解けたり、気が抜けたりするとめまいが強くなり、横になって過ごす時間が増えていました。
医療機関を受診して検査を受けたものの、めまいにつながる明らかな異常は指摘されませんでした。しかし、その後もぐるぐるするめまいは毎日のように続いていました。
また、めまいだけでなく、以前から首の痛みや腰痛もあり、身体全体に疲労が蓄積している様子でした。精神的にも疲れており、身体と気持ちの両面で負担が大きくなっていました。
そこで、病院とは違った方向から身体を整えたいと考え、鍼灸TAKAへ来院されました。
週1~2回 計10回
●初診時の所見
初診時に身体の状態を確認すると、首だけでなく、肩甲骨の間から背中、腰にかけて広い範囲に強い張りが認められました。
今回特に注目したのが、首周囲の強い緊張です。
鍼灸TAKAでは、ぐるぐるする回転性めまいが長引いている方には、首コリ、特に耳周囲につながる胸鎖乳突筋などの緊張が関係しているケースがあると考えています。
内耳は身体のバランスを感じ取る平衡感覚に関係する重要な場所です。当院では、首周囲の筋肉が強く緊張すると、内耳周辺の血流やリンパの流れが悪くなり、それによって耳の機能が十分に働きにくい状態となることが、回転性めまいが長引く一つの要因になると考えています。
この女性の場合も、医療機関では明らかな異常を指摘されていない一方で、1カ月間ほぼ毎日ぐるぐるするめまいが続き、首から背中にかけて強い緊張が確認できたことから、この首周囲の状態を重要なポイントとして施術方針を組み立てました。
ただし、当院では硬くなっている首そのものに鍼をすることだけを重視していません。
首コリは結果として現れているものであり、「なぜ首がこれほど硬くなっているのか」という原因を患者さん一人ひとりの身体の特徴や生活習慣から探すことが重要だと考えているためです。
今回の場合は、臀部や下半身を含めた身体の緊張状態を確認し、そこから首~肩甲間部の緊張を緩めることを狙いました。
● 施術後の経過
【初回】
初回は、首から肩甲骨の間にみられた強い張りを直接刺激するのではなく、身体全体の緊張バランスを考え、頭部と臀部を中心としたツボに鍼を行いました。
施術後には、
「めまいが少し軽くなった」
「身体全体がスッキリした感じがする」
との変化があり、めまいの程度も来院時と比較して約2割軽減しました。
初回から一定の変化が確認できたため、この身体の見立てをもとに施術を継続することにしました。
【第2~3回】
2回目以降も、首の硬い部分だけを狙うのではなく、首から肩甲間部の緊張を作っている身体全体のバランスを整えることを目的として施術しました。
臀部や下肢のツボなどを組み合わせながら施術を重ねていくと、めまいの強さや頻度が徐々に低下。
3回目の施術後には、めまいが初診時の約3分の1程度まで軽減しました。
毎日のように続いていた回転感が弱くなり、横になって過ごさなければならない時間も少なくなっていきました。
【第4~6回】
その後も同様の方針で施術を継続しました。
症状が安定してきたため、6回目以降は身体の状態を確認しながら徐々に施術間隔を空けていきました。
この頃には強いぐるぐる感が起こることが少なくなり、日常生活の中でもめまいを意識せずに過ごせる時間が増えていきました。
【第7~10回】
8回目頃には、めまいはほとんど気にならない状態となりました。
施術期間中には、以前からあった腰痛が一時的に悪化し、ぎっくり腰を発症しました。その際には腰の状態も確認しながら施術内容を調整し、腰痛についても改善がみられました。
その後も状態の安定を確認するために施術を継続。
計10回の施術を終える頃には、1カ月間毎日のように続いていたぐるぐるするめまいは大幅に軽減し、日常生活への支障もほとんどなくなりました。
百会
頭部のツボ、後頭部の筋緊張の緩和及び呼吸を深くして精神的緊張の緩和目的で使用しました。
膀胱兪
骨盤付近のツボ、骨盤の左右差を調整して顎関節を整える目的で使用しました。
胞肓
臀部にツボ、姿勢改善から身体全体の緊張を整える目的で使用しました。
殷門
太ももの後面にあるツボ、下半身から背中にかけての緊張を調整する目的で使用しました。
三陰交
下腿内側にあるツボ、下腹部に作用して呼吸を深くして精神的緊張の緩和目的で使用しました。
今回の症例で最も特徴的だったのは、1カ月間毎日続いていたぐるぐるする回転性めまいと、首から肩甲骨の間にかけての強い張りです。
医療機関では明らかな異常を指摘されませんでしたが、当院で身体を確認すると、首・背中・腰まで広い範囲に緊張がみられました。
鍼灸TAKAでは、病院での治療後も続く回転性めまいの背景の一つとして、首コリによる内耳周辺の血流やリンパの流れへの影響を重視しています。
特に耳周囲につながる胸鎖乳突筋などの首の筋肉が強く緊張することで、内耳の血流やリンパの流れが妨げられ、平衡感覚や聴覚など耳の機能に影響することが、回転性めまいにつながると当院では考えています。
今回も、めまいだけをみれば「頭や耳の周囲を施術すればよい」と考えがちですが、当院が重視したのは首コリそのものではなく、首コリを作っている原因を探すことでした。
初診時には首から肩甲間部だけでなく、背中から腰まで強い張りがありました。そのため、硬くなった首へ集中的に鍼をするのではなく、頭部・臀部・下肢など離れた部位のツボを利用して身体全体の緊張バランスを調整し、結果として首周囲を緩める施術を行いました。
また今回、「気を張っている時には比較的軽く、気が抜けるとめまいが悪化する」という特徴もありました。
精神的な疲労も症状を増減させる要素の一つだったと考えられますが、今回の症例ではそれだけを原因とするのではなく、精神的・身体的な疲労が首から肩甲間部の緊張を強め、それによってめまいが悪化しやすい身体状態になっていた可能性があると考えました。
今回の状態を当院の考え方で整理すると、
身体的・精神的な疲労
↓
背中・肩甲間部から首の緊張が強くなる
↓
耳周囲につながる首コリが強くなる
↓
内耳周辺の血流・リンパの流れに影響
↓
ぐるぐるする回転性めまいが長引く
という流れを想定しました。
そして、首の硬い場所だけを施術するのではなく、患者さん固有の身体の緊張を作っている原因点を探し、臀部・下肢・頭部などから首周囲の状態を整えていったことが、今回の施術の特徴です。
ぐるぐるする回転性めまいは、症状が強いと立っていることさえ難しくなり、「まためまいが起きたらどうしよう」という不安から、外出や仕事を控えるようになることもあります。
病院で検査を受けても大きな異常が見つからなかったり、治療を続けてもめまいが残ったりしている場合には、耳だけでなく首や肩、背中を含めた身体全体の状態を確認することも一つの視点です。
鍼灸TAKAでは、ぐるぐるするめまいの方に対して単純に首へ鍼をするのではなく、仕事、生活習慣、身体の使い方などを確認しながら、その方の首コリを作っている原因を探して施術を組み立てています。
病院で検査や治療を受けてもめまいが長く続き、首肩の強いコリなども感じている方は、一度ご相談ください。
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