
名古屋市緑区の鍼灸院【自律神経専門】
鍼灸TAKA
〒458-0924 愛知県名古屋市緑区有松3408(名鉄本線有松駅から徒歩8分)
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突然の聴力低下、耳の詰まり感(耳閉感)、耳鳴りを訴えて来院されました。
ある朝、目を覚ますと突然、耳の中に水が入っているような強い詰まり感があり、テレビをつけても音が十分に聞き取れない状態になっていました。
それまで大きな耳の不調を感じていなかったにもかかわらず、朝起きた直後から急に聞こえ方が変わったため、医療機関を受診。検査の結果、突発性難聴と診断され、ステロイドによる治療が開始されました。
しかし、病院での治療を受けても本人が実感できるほどの改善はみられず、耳の詰まり感や聞こえにくさが続いていました。
さらに、単純に音が聞こえにくいだけではありませんでした。
人と会話をすると自分の声が耳の中で反響するように聞こえる状態があり、耳鳴りも続いていました。テレビを見ると耳鳴りが気になり、外出することにも次第に消極的になっていました。
突発性難聴では、聴力検査の数値だけでなく、こうした「耳が詰まっている」「自分の声が響く」「耳鳴りが気になる」といった感覚が生活上の大きな負担になることがあります。
この症例でも、耳の症状によって普段の生活そのものが億劫になっていることが特徴的でした。
週2~3回 計8回
●初診時の所見
初診時に身体の状態を確認したところ、特に目立っていたのが左肩周辺の強い緊張でした。
当院では、耳の症状だけを確認するのではなく、首や肩、背中など耳周辺と関連する身体の緊張も触診しながら施術方針を組み立てています。
この症例では左肩の緊張が顕著であったため、まず臀部のツボに鍼を行い、肩周辺の状態を確認しました。施術後には肩の緊張に緩和がみられました。
さらに、その状態を維持しやすくする目的で、ふくらはぎや手足のツボも組み合わせて施術しました。
耳そのものに多くの鍼をするのではなく、身体の離れた場所にある反応点を利用しながら、首肩を中心とした身体の緊張を整えていくことを施術の軸としました。
● 施術後の経過
【第2~3回目】
施術を継続すると、まず変化が現れたのが耳鳴りでした。
来院当初と比較すると耳鳴りが少しずつ落ち着き、耳の不快感にも変化がみられるようになりました。
一方、この段階では耳の詰まり感はまだ残っていました。
耳鳴りと耳閉感が同時に消失したわけではなく、耳鳴りの変化が先行し、その後を追うように耳閉感が改善していく経過をたどりました。
【第4回目】
4回目になると、耳の詰まり感そのものの強さが軽減してきました。
また、この頃から生活面にも大きな変化が現れました。
来院当初は耳鳴りがうるさく感じられ、外に出ることまで避けるようになっていましたが、耳鳴りが落ち着いてきたことで、以前より気軽に外出できるようになりました。
この症例では、「耳鳴りの音が小さくなった」という変化だけではなく、耳症状によって制限されていた行動が戻ってきたことも重要な改善の一つでした。
【第5回目】
5回目には耳の詰まり感がさらに軽くなりました。
それまでは長い時間感じていた耳閉感が、1日のうち数回だけ感じる程度まで減少しました。
症状が常に存在する状態から、ときどき気になる程度へと変化したことで、日常生活における耳への意識も少なくなっていきました。
【第6〜8回目】
その後も同様の方針で施術を継続。
耳の詰まり感は最終的になくなり、聴力も正常な状態まで回復しました。
耳鳴りについても生活の妨げになる状態ではなくなり、聴力・耳閉感ともに安定していたことから、計8回で突発性難聴に対する施術を終了しました。
臀蓋 L
骨盤周囲から身体全体のバランスを整える目的で使用しました。
手臨泣 L
手の甲から肩の緊張を改善する目的で使用しました。
足臨泣 L
足の甲から肩の緊張を改善する目的で使用しました。
築賓 L
ふくらはぎから首・肩の緊張を調整する目的で使用しました。
飛揚 L
ふくらはぎから首・肩の緊張を整える目的で使用しました。
※以上のツボ以外にも合計10か所以下を施術
今回の症例で特に重要だったのは、聴力低下だけでなく、耳閉感・耳鳴り・自分の声が響く感覚によって日常生活まで消極的になっていたことです。
突発性難聴では、「聞こえる・聞こえない」だけが問題になるわけではありません。
聴力低下に加えて耳鳴りや耳閉感が続くことで、テレビを見ることがつらくなったり、人との会話に違和感を覚えたり、静かな場所ほど耳鳴りを強く意識したりすることがあります。
今回も耳鳴りが気になることで外出を避けるようになっていました。
外出や活動量が減れば、身体を動かす機会も減少します。その結果、首肩を含めた身体の緊張が強くなり、さらに耳の不快感を意識しやすくなるという悪循環に陥ることも考えられます。
初診時には左肩に目立った緊張が確認されていたため、当院ではこの身体所見を一つの重要なポイントとして施術を行いました。
経過を見ると、まず耳鳴りが落ち着き、その後に耳閉感が軽減。4回目には外出への抵抗感が減り、5回目には耳閉感が1日数回程度となり、最終的には聴力も正常な状態まで回復しました。
また、突発性難聴では発症後できるだけ早く耳鼻科を受診し、必要な検査・治療を受けることが重要です。鍼治療を検討する場合も、病院での診断や治療を置き換えるものではなく、医療機関での治療を優先・併用しながら進めることが基本だと当院では考えています。
本症例は、病院でステロイド治療を受けても本人として改善を実感できず、耳閉感や耳鳴り、聴力低下が残っている段階で来院したケースでした。
身体を確認すると左肩に強い緊張がみられ、そこに着目して施術を継続した結果、耳鳴り→耳閉感→聴力というように段階的な変化がみられました。
最終的には耳の詰まり感がなくなり、聴力も正常な状態まで回復。さらに、耳鳴りのため避けていた外出も再び気軽にできるようになりました。
突発性難聴では聴力の回復が大きな目標となりますが、患者さんにとっては、耳鳴りや耳閉感を気にせず、テレビを見たり、人と会話したり、外出したりできる日常を取り戻すことも大切な改善の指標であると考えられる症例でした。
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| 午後 | ○ | ○ | ○ | 〇 | ○ | ○ | ✖ |
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