4回の施術で突発性難聴による耳閉感が改善し趣味を再開

50代・男性
担当鍼灸師:渡辺 賢司/東尾 静香

50代男性の患者様が、右耳の聞こえにくさ・耳閉感・耳鳴りを主訴に来院されました。

2026年2月に突然、右耳の聞こえ方に異変を感じ、医療機関では右突発性難聴の疑いと診断されました。

発症当初と比較すると、当院へ来院された時点では症状そのものはある程度軽減していました。

しかし、右耳が塞がれているような耳閉塞感と耳鳴りが残り、聞こえ方にも違和感がある状態が続いていました。

今回の患者様が特に困っていたのは、単に「耳鳴りがある」「耳が詰まっている」ということだけではありませんでした。

耳の症状が気になってしまい、これまで楽しんでいた趣味を十分に楽しめなくなっていたことです。

日常生活そのものを送ることはできても、耳の違和感や耳鳴りが常に意識に入ることで、好きなことに集中できない状態になっていました。

突発性難聴では、聴力検査の数値だけでなく、

  • 耳が詰まった感じが残る
  • 耳鳴りが常に気になる
  • 左右で聞こえ方が違う
  • 音を聞くこと自体がストレスになる

といった症状が、生活の質に影響することがあります。

今回も、「以前のように趣味を楽しめる状態まで戻りたい」ということが施術を進めるうえでの一つの目標となりました。

初診時に身体を確認したところ、右耳周辺に加えて、首にも明確な張りが認められました。

そこで耳だけを局所的に施術するのではなく、首を含めた身体全体の緊張状態を確認しながら鍼治療を行うこととしました。

通院頻度・回数

週2回 計4回

施術と経過

●初診時の所見

初診時の触診では、

  • 右耳周辺の張り
  • 首の筋緊張

が確認されました。

突発性難聴や耳鳴り、耳閉感というと「耳そのものに問題がある」と考えがちですが、当院では耳周辺だけでなく、首・肩・背中などの状態も確認しています。

特に耳の後ろから首にかけて強い張りがある場合には、その緊張状態も考慮して施術部位を選択します。

今回も、右耳周辺と首の張りを一つの目安としながら、直接その場所だけに鍼をするのではなく、臀部・手・下腿にあるツボを中心に施術しました。

身体の離れた場所から首や耳周辺の緊張を調整し、施術前後で身体と耳の感覚がどのように変化するのかを確認しました。

● 施術後の経過

【第1回目】

初回は、臀部・手・下腿にあるツボを中心に鍼施術を行いました。

施術後に状態を確認すると、まず変化がみられたのが右耳の耳閉塞感でした。

完全に症状がなくなったわけではありませんでしたが、施術前と比較して耳の詰まりが軽くなったことを患者様自身が実感されました。

初回から耳閉感に変化が確認できたため、この反応を一つの目安として同様の施術方針を継続することとしました。

【第2~3回目】

2回目以降も、臀部・手・下腿のツボを中心とした施術を継続しました。

施術を重ねるにつれて耳閉感がさらに軽減し、右耳の聞こえ方についても徐々に改善がみられるようになりました。

耳鳴りについては完全に消失したわけではありませんでしたが、以前ほど強く意識することがなくなっていきました。

耳鳴りそのものの有無だけではなく、「どの程度気になるのか」「生活の邪魔になっているのか」という点も確認しながら経過をみました。

【第4回目】

4回目の施術までには、右耳の聞こえ方と耳閉塞感は大幅に改善しました。

耳鳴りについてはわずかに残っていましたが、患者様からは「ほとんど気にならない」程度まで軽減したとの報告がありました。

そして今回、症状改善を判断するうえで大きなポイントとなったのが、以前のように趣味を楽しめるようになったことです。

初回来院時には耳鳴りや耳閉感が気になり、趣味を楽しめない状態でした。

それが4回の施術後には、多少耳鳴りが残っていても、それに意識を奪われることなく趣味を再開できる状態まで回復しました。

症状の再燃や新しい症状も認められなかったため、計4回で一連の施術を終了しました。

特に効果のあったツボ(施術部位)

膀胱兪

骨盤周囲のバランスを調整する目的で使用しました。

築賓

ふくらはぎから首・肩の緊張を調整する目的で使用しました。

飛揚

ふくらはぎから首・肩の緊張を整える目的で使用しました。

秩辺

臀部周囲の緊張を調整し、肩甲骨から首の連動性を整える目的で使用しました。

合谷

手から首周囲(特に胸鎖乳突筋)の緊張を調整する目的で使用しました。

 

※実際の施術では、その日の身体の状態を確認したうえで使用するツボを選択しています。

※以上のツボ以外にも合計10か所以下を施術

当院(鍼灸TAKA)の考察

今回の症例で特徴的なのは、耳鳴りが完全に消失したわけではないにもかかわらず、患者様の生活の質が大きく改善したことです。

初回来院時には、右耳の聞こえにくさ・耳閉感・耳鳴りが残っており、それらが気になることで趣味を楽しむことができませんでした。

初回の鍼施術後には、まず耳閉塞感が軽減。

その後も施術を重ねることで聞こえ方が改善し、4回目には耳鳴りも「残ってはいるものの、ほとんど気にならない」という状態まで変化しました。

そして最終的には、耳の症状を気にせず趣味を楽しめるようになりました

 

突発性難聴の治療では、どうしても「聴力が完全に元に戻ったか」「耳なりがゼロになったか」という点に目が向きやすくなります。

もちろん、聴力の回復や耳鳴りの消失は重要です。

しかし実際の生活では、症状がわずかに残っていたとしても、

「耳鳴りを意識する時間が減った」

「耳の詰まりを気にしなくなった」

「以前と同じように好きなことができるようになった」

という変化も非常に重要です。

今回の患者様では、まさにこの「症状に生活を支配されなくなったこと」が大きな改善点でした。

突発性難聴後の耳鳴り・耳閉感が残っている方へ

突発性難聴を発症した後、聞こえ方そのものはある程度改善しても、耳鳴りや耳閉感だけが残ることがあります。

その結果、

「聴力は以前より戻ったのに、耳がずっと詰まっている」

「静かな場所では耳鳴りばかり気になってしまう」

「好きだった音楽や趣味を楽しめなくなった」

と悩まれる方もいます。

今回の患者様も、発症当初より症状は軽減していましたが、耳閉感と耳鳴りが残り、それによって趣味を楽しめない状態になっていました。

初診時には右耳周辺と首に張りが確認されたため、当院では耳だけではなく、臀部・手・下腿のツボを使いながら身体全体の緊張を整える施術を行いました。

 

その結果、初回から耳閉塞感が軽減し、4回の施術で聞こえ方も改善。耳鳴りはわずかに残ったものの、気にならない程度となり、再び趣味を楽しめる状態まで回復しました

耳鳴りについては「完全にゼロにすること」だけを目標にすると、わずかな音にも意識が向き続けてしまうことがあります。

そのため当院では、耳鳴りの大きさだけでなく、耳鳴りを気にする時間や、日常生活・仕事・趣味への影響がどの程度変化したかも重要な経過として確認しています。

突発性難聴が疑われる場合には、まず耳鼻科を受診して聴力検査や必要な治療を受けることが重要です。

そのうえで、聞こえにくさや耳閉感、耳鳴りが残り、日常生活や趣味に影響している場合には、鍼治療を補完的な選択肢として検討することもできます。

ご予約・お問合せをする

ご予約は電話又はLINE

その悩みをなんとかしたい方は
今すぐお電話ください!!

LINEでのご予約・お問合せ
(24時間受付)

下のアイコンをクリックしてください。

電話でのご予約・お問合せをする
(営業時間内のみ)
 

ご予約・お問合せの方は
こちらをクリックしてください。

営業時間:9:00~20:00(土曜・祝日は18:00)
定休日:日曜

LINEでは24時間受付中です。

お問合せ・ご予約

お電話でのお問合せ・ご予約

052-621-1955

フォームでのお問合せは24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

受付時間

営業日
 
午前
午後
営業時間

9:00~20:00(土曜・祝日は18:00まで)
LINEでの予約、フォームでのお問合せは24時間受け付けております。

定休日

日曜