食後に右みぞおち・肋骨付近の違和感と胸焼けが続く逆流性食道炎が改善した症例

60代男性
担当鍼灸師:渡辺 賢司

約10年前、仕事を退職した頃から、右のみぞおちから肋骨付近にかけての違和感と胸焼けを感じるようになりました。

特に症状が出やすかったのが食後です。

食事をすると右のみぞおち周辺が重く、不快な感覚が現れ、それに伴って胸焼けも起こる状態が長く続いていました。

医療機関を受診したところ、逆流性食道炎の疑いと診断され、症状を抑えるための薬を服用していました。

薬を飲むことで症状をコントロールしていたものの、根本的に症状がなくなるわけではなく、食後になると症状が現れるため、服薬を欠かすことができない状態が続いていました。

発症からすでに10年ほど経過していたこともあり、「このままずっと薬を飲み続けなければならないのか」という思いもあり、別の方法で身体の状態を整えたいと考え、当院へ来院されました。

通院頻度・回数

週1~2回 計10回

施術と経過

●初診時の所見

初診時に特に特徴的だったのが、みぞおち周辺の強い緊張です。

当院では逆流性食道炎の症状を見る際、胸焼けがあるからといって食道や胃だけに原因を求めるのではなく、

  • みぞおちや腹部に張りがないか
  • 腹部の緊張によって呼吸が浅くなっていないか
  • 胃腸が働きにくい身体の状態になっていないか
  • 首・肩・背中など全身に余計な緊張がないか

なども確認しています。

この方の場合も、右のみぞおちから肋骨付近の違和感という本人の訴えと一致するように、実際に腹部を確認するとみぞおちに緊張が認められました。

当院では、こうしたみぞおち・腹部の緊張が長期間続いていることが、胃腸の働きや呼吸に影響し、食後の胸焼けを繰り返しやすい身体の状態につながっていた可能性があると考えました。

そこで、症状が現れているみぞおちに直接刺激を加えるのではなく、全身のつながりを確認しながら、右の手足を中心としたツボから腹部の緊張を整えていく方針としました。

● 施術後の経過

【第1回】

初回は、右足と右手にあるツボを中心に鍼施術を行いました。

施術では胸焼けそのものを直接追いかけるのではなく、まず腹部の緊張を確認しながら、みぞおちが自然に緩む状態をつくることを目的としました。

施術後に腹部を確認すると、施術前に認められていたみぞおちの緊張に変化がみられました。

本人からも、

「体が楽になった」

という反応が得られたため、この身体の変化を一つの指標として、同じ方向性で施術を続けることにしました。

【2回目以降】

2回目以降も、右の手足を中心に身体の緊張を確認しながら施術を継続しました。

すると施術開始から約1週間で、これまで頻繁に現れていた食後の右みぞおち付近の違和感や胸焼けが起こる回数が少なくなってきました。

完全に症状がなくなったわけではありませんが、「食事をするとまた症状が出る」という状態から、症状が出ない食事も増えていきました。

長期間続いていた症状であったため、短期間で症状の有無だけを判断するのではなく、症状の頻度や食後の身体の状態を確認しながら施術を続けました。

【施術開始から約1カ月】

継続して施術を行った結果、約1カ月後には大きな変化がみられました。

以前は食後を中心に繰り返していた症状が、月に数回程度まで減少しました。

食事のたびに胸焼けや右みぞおちの違和感を気にしていた状態と比較すると、日常生活で症状を意識する機会そのものが大幅に少なくなりました。

さらに、症状が安定してきたことで、それまで欠かすことのできなかった服薬についても、本人の経過として必要としない状態になっていきました。

その後も施術間隔を調整しながら身体の状態を確認し、良好な経過を維持しました。

使用したツボ(施術部位)

合谷

手にあるツボです。経絡(東洋医学的な身体のつながり)を利用し、みぞおちの緊張を整える目的で使用しました。

三陰交

内くるぶしの上方にあるツボです。経絡を利用し、下腹部の張り感を整える目的で使用しました。

玉竧

膝の外側にあるツボです。経絡を利用し、横隔膜の緊張を緩和し呼吸改善の目的で使用しました。

曲泉

膝の内側にあるツボです。経絡を利用し、みぞおちの緊張を緩和する目的で使用しました。

 

※以上のツボ以外にも合計10か所以下を施術

まとめ:当院(鍼灸TAKA)の症状分析

今回の症例で特徴的だったのは、「食後に悪化する胸焼け」と「右のみぞおち〜肋骨付近に限局した違和感」が約10年間続いていたことです。

当院では逆流性食道炎について、胃酸だけの問題として考えるのではなく、腹部の張りや緊張、胃腸の働き、呼吸、自律神経などが相互に影響している身体の状態にも着目しています。

この方の場合、初診時には実際にみぞおちに強い緊張が確認できました。

みぞおちや腹部が常に緊張した状態になると、胃腸が本来の働きをしにくくなるだけでなく、横隔膜を使った深い呼吸もしづらくなります

呼吸が浅い状態が続けば、身体がリラックスしにくくなり、自律神経のバランスにも影響する可能性があります。

 

さらに食後は胃に食べ物が入ることで腹部への負担が増えるため、もともとみぞおち周辺に強い張りがある人では、食後をきっかけとして腹部の不快感や胸焼けが現れやすい状態になっていたのではないかと当院では分析しました。

そのため今回の施術では、胸焼けがあるからといって胃の周辺へ直接鍼をするのではなく、右手・右足のツボを使って、みぞおちの緊張がどのように変化するのかを確認しながら施術しました。

 

初回からみぞおちの緊張に変化がみられ、本人にも「体が楽になった」という感覚があったことから、この方向性を継続しました。

その結果、約1週間で症状の出現頻度が減少し始め、約1カ月後には食後を中心に繰り返していた症状が月に数回程度まで減少しました。

 

この症例は、長年続く逆流性食道炎の症状であっても、胸焼けだけを見るのではなく、「なぜ食後になると症状が出る身体になっているのか」という視点から、みぞおちや腹部の緊張を確認することが重要だった症例と考えています。

ご予約・お問合せをする

ご予約は電話又はLINE

その悩みをなんとかしたい方は
今すぐお電話ください!!

LINEでのご予約・お問合せ
(24時間受付)

下のアイコンをクリックしてください。

電話でのご予約・お問合せをする
(営業時間内のみ)
 

ご予約・お問合せの方は
こちらをクリックしてください。

営業時間:9:00~20:00(土曜・祝日は18:00)
定休日:日曜

LINEでは24時間受付中です。

お問合せ・ご予約

お電話でのお問合せ・ご予約

052-621-1955

フォームでのお問合せは24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

受付時間

営業日
 
午前
午後
営業時間

9:00~20:00(土曜・祝日は18:00まで)
LINEでの予約、フォームでのお問合せは24時間受け付けております。

定休日

日曜