胃のムカつきとげっぷが空腹時に続く逆流性食道炎の症例

60代女性
担当鍼灸師:東尾 静香

来院する約1カ月前から、胃のムカつきと頻繁に出るげっぷに悩まされるようになりました。

特に症状を感じやすかったのが空腹時です。食事をしていないにもかかわらず胃のあたりがムカムカし、げっぷも繰り返し出る状態が続いていました。

激しい痛みがあるわけではありませんでしたが、毎日のように胃の不快感が続くため、「またムカムカしてきた」「いつまで続くのだろう」と胃の状態を気にしながら生活するようになっていました。

症状が続いたため医療機関を受診し、胃カメラによる検査を受けたところ、逆流性食道炎の疑いと診断されました。

その後、胃酸の分泌を抑える薬と漢方薬を処方され、しばらく服用していました。しかし、胃のムカつきやげっぷには大きな変化がみられず、症状が残っていました。

「薬以外の方法でも身体を整えてみたい」と考え、鍼治療を希望して当院へ来院されました。

通院頻度・回数

週1~2回 計6回

施術と経過

●初診時の所見

初診時に身体の状態を確認すると、特に目立っていたのが腹部、とくにみぞおち周辺の張りと緊張でした。

今回の症例では、この「みぞおちの張り」を重要な所見の一つとして考えました。

当院では逆流性食道炎について、胃酸だけの問題として捉えるのではなく、腹部の張りや緊張によって胃腸や呼吸が働きにくくなっている状態にも着目しています。

当院の逆流性食道炎の専門ページでも、日常生活での長時間の同じ姿勢、ストレス、食生活などの影響によって腹部に張りや緊張が生じると、

  • 胃の働きが低下して食べ物が停滞しやすくなる
  • 呼吸が浅くなり、横隔膜が硬くなる
  • 自律神経が乱れやすくなる

といった状態につながり、その結果として腹圧が高まりやすくなったり、胃酸の逆流を防ぐ働きが低下したりすることで、胸やけ・げっぷ・胃もたれ・喉の違和感などが現れたり慢性化したりすると考えています。

今回の女性も胃酸を抑える薬や漢方薬を服用していましたが、胃のムカつきとげっぷには十分な変化がみられていませんでした。

一方、身体を実際に確認すると、みぞおちに明確な張りが認められました。

そこで今回は、胃やみぞおちへ直接鍼をするのではなく、東洋医学的な身体のつながりを利用し、脚にあるツボから腹部の緊張を緩めていくことを施術の中心としました。

● 施術後の経過

【第1回】

初回は、腹部に直接鍼をするのではなく、脚にある曲泉・三陰交などのツボを中心に施術しました。

当院では、逆流性食道炎に対して腹部そのものへ鍼をするのではなく、手足や臀部、背中などにあるツボを利用して、腹部の張りや緊張へ間接的にアプローチする方法を用いています。

施術後に再びみぞおちを確認すると、施術前に認められていた張りが緩和していました。

本人にも確認していただいたところ、身体の変化を実感されていました。

この反応から、今回の胃の不調には胃だけではなく、腹部を含めた全身の緊張状態が関係している可能性があると判断しました。

【第2~3回】

初回施術後にみぞおちの張りに変化がみられたため、2回目以降も基本的には同じ方針で施術を継続しました。

脚のツボを使いながら、腹部の緊張状態を毎回確認していきました。

施術を重ねていくにつれて、胃のムカつきやげっぷにも少しずつ変化が現れ始めました。

症状だけを追いかけるのではなく、

「みぞおちの張りがどう変化しているのか」

という身体所見についても確認しながら施術を進めました。

【第4~5回】

継続して施術を行うことで、胃のムカつきやげっぷを感じる頻度が徐々に減少していきました。

来院当初は空腹時になると胃の状態が気になっていましたが、施術を重ねるにつれて、不快感を意識せずに過ごせる時間も増えていきました。

身体の状態についても、初診時に特徴的だったみぞおちの張りが緩みやすくなっていました。

そこで大きく施術方針を変えることなく、引き続き脚のツボを中心とした施術を行いました。

【第6回】

6回目の来院時には、当初訴えていた胃のムカつきとげっぷを感じない状態となりました。

施術期間中に大きな症状の再燃も認められなかったため、今回の集中的な施術はここで終了としました。

使用したツボ(施術部位)

曲泉

膝の内側にあるツボです。

経絡(東洋医学的な身体のつながり)を利用し、上腹部の緊張を緩和する目的で使用しました。

三陰交

内くるぶしの上方にあるツボです。

経絡を利用し、下腹部の張り感を整える目的で使用しました。

 

※以上のツボ以外にも合計10か所以下を施術

まとめ:当院(鍼灸TAKA)の症状分析

今回の症例で最も特徴的だったのは、胃のムカつき・げっぷと同時に、みぞおちに強い張りが確認できたことです。

逆流性食道炎というと、一般的には胃酸の逆流そのものに注目されます。

一方、当院では多くの症例をみてきた経験から、逆流性食道炎で悩んでいる方には、腹部の張りや緊張がみられるケースがあることに着目しています。

当院では、長時間の同じ姿勢やストレス、食生活などによって腹部の緊張が強くなると、胃腸の働きだけでなく呼吸にも影響し、横隔膜が動きにくくなることで自律神経も乱れやすくなると考えています。

 

その結果、

腹部の張り・緊張

胃腸が働きにくくなる

横隔膜が硬くなり呼吸が浅くなる

自律神経が乱れやすくなる

胃のムカつき・げっぷなどが続きやすくなる

という状態につながる可能性がある、というのが当院の見立てです。

 

今回の女性も、胃酸を抑える薬と漢方薬を服用していましたが、胃のムカつきやげっぷは残っていました。

そこで、症状そのものだけではなく、みぞおちの張りという身体所見に着目しました。

興味深かったのは、腹部に直接施術したわけではなく、脚のツボへ鍼をした初回施術直後から、みぞおちの張りが緩んだことです。

 

そのため、

脚のツボへの施術

→ みぞおちの張り・緊張が緩む

→ 腹部や横隔膜が動きやすい状態へ変化

→ 胃腸や呼吸が働きやすい身体環境を整える

→ 胃のムカつき・げっぷが徐々に軽減

という経過で改善していった可能性があると考えています。

 

当院の逆流性食道炎に対する施術では、胃だけをみるのではありません。

骨盤周囲の状態、東洋医学のツボ、背骨や肋骨周囲の緊張などを確認しながら、腹部の張りや緊張、自律神経の状態を整えていくことを重視しています。

今回の症例は、その中でも特に「脚のツボとみぞおちの緊張との関係」が分かりやすく確認できた症例でした。

ご予約・お問合せをする

ご予約は電話又はLINE

その悩みをなんとかしたい方は
今すぐお電話ください!!

LINEでのご予約・お問合せ
(24時間受付)

下のアイコンをクリックしてください。

電話でのご予約・お問合せをする
(営業時間内のみ)
 

ご予約・お問合せの方は
こちらをクリックしてください。

営業時間:9:00~20:00(土曜・祝日は18:00)
定休日:日曜

LINEでは24時間受付中です。

お問合せ・ご予約

お電話でのお問合せ・ご予約

052-621-1955

フォームでのお問合せは24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

受付時間

営業日
 
午前
午後
営業時間

9:00~20:00(土曜・祝日は18:00まで)
LINEでの予約、フォームでのお問合せは24時間受け付けております。

定休日

日曜