名古屋市緑区の自律神経を整える鍼灸院
鍼灸TAKA
〒458-0924 愛知県名古屋市緑区有松3408(名鉄本線有松駅から徒歩8分)
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本症例の患者様は、腹痛と下痢を主な症状として過敏性腸症候群の診断を受けている女性です。
幼少期からお腹が弱いことを自覚しており、特に高校2年生の時期から症状が悪化し、生活の質に深刻な影響を与えるようになりました。
腹痛は月に1回程度、激しい痛みとして現れ、下痢が伴うことが多く、その度に生活が一時的に制限されることがありました。
症状は不定期に発生し、特に大きな痛みが訪れる際には強い不安感を抱き、精神的なストレスも症状の悪化を助長していたと思われます。
学生生活では、常に「お腹が痛くならないか」という心配を抱えながら過ごしており、学業や日常の活動にも支障をきたしていたため、症状の改善を切実に望んでいたとのことです。
週2回 12回(途中から週1回、2週間に1回)
●初診時
初回の来院時、患者様の症状に対する詳しい問診を行った後、触診を実施しました。その結果、腰部、ふくらはぎ、そして下腹部に緊張が見られ、筋肉のこわばりや血流の滞りが観察されました。このような筋肉の緊張が腸内の機能に悪影響を与えている可能性があると判断しました。
過敏性腸症候群は、消化器系の働きが乱れることが原因ですが、その背後には精神的な要因や生活習慣、ストレスが深く関与していることが多いです。患者様の場合も、精神的な緊張やストレスが症状を引き起こしていることが多いため、鍼治療によって体全体のバランスを整えることが治療の鍵となると考えました。
●2回目以降
初回の施術後、患者様は2回目の来院時に驚くべき改善を報告しました。腹痛や下痢といった症状が気にならず、日常生活における不安感も軽減したとのことです。特に、大きな痛みを感じることが少なくなり、下痢の頻度も減少しました。この時点で、鍼治療が症状に対して効果的であることが確認されました。
その後も継続的に鍼治療を行い、毎回施術を受けるごとに症状が改善されていきました。お腹の張りや不快感も減少し、腹痛が起こることなく過ごす日が増えました。患者様は、「今まで月に1回必ず腹痛に悩まされていたのが嘘のように、今ではほとんど気にならない日が増えた」と感想を述べており、治療に対する信頼が深まりました。
施術を重ねるごとに、症状の再発も少なくなり、腹部の緊張がほとんどなくなったことから、治療効果は持続的であると実感されました。完治に至るまでには、約12回の施術を要しましたが、症状の軽減だけでなく、精神的な安定も得られたことが大きな成果となりました。
治療においては、患者様の症状の根本的な改善を目指して、鍼治療を行いました。特に、腹部の機能を調整し、腸の働きを改善するために重要なツボを選びました。
施術では、以下のツボに鍼を行いました:
築賓:消化器系を調整するツボで、腹痛や不快感を軽減します。
飛揚:ストレスや不安を和らげ、精神的なリラックスを促進します。
陰陵泉:腸の動きを活発にし、下痢の症状を軽減する効果があります。
会宗:体全体のエネルギーバランスを調整し、胃腸の不調を改善します。
鍼治療によって、血流が改善され、内臓の緊張がほぐれることで、腸内の働きが正常化し、消化器系の機能が向上することが期待されました。
本症例における鍼治療は、過敏性腸症候群の症状に対して非常に有効であることが確認されました。特に、患者様に対して鍼を行ったツボが、腹痛や下痢の症状の改善に寄与したと考えられます。また、施術を重ねることで患者様の生活の質が向上し、症状の再発も少なくなりました。
過敏性腸症候群は、症状が再発しやすく、長期的な管理が求められる疾患ですが、定期的な鍼治療によって症状の緩和と再発防止が期待できます。患者様にとって、鍼治療を受けることが一つの安定した生活の手助けとなり、精神的な負担も軽減できたことは大きな成果です。
今後も、定期的な施術を行い、症状を管理し続けることが望ましいと考えます。鍼治療は過敏性腸症候群の症状に対して、他の治療法と併用することで、さらに効果を高めることができるでしょう。患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療を提案し、より良い生活を送れるようサポートしていきます。
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