下腹部症状の症例
(過敏性腸症候群・過活動膀胱・PMSなど)

当院を実際に利用された過敏性腸症候群・過活動膀胱・月経前症候群でお困りだった患者さまの症例をご紹介します。

以下の一覧からタイトルをクリックすると該当の症例がご覧になれます。


高速道路でのパニック発作と過活動膀胱による頻尿・残尿感

40代 女性 事務仕事
担当鍼灸師:渡辺 賢司

5年前の秋から冬にかけて、突然残尿感と頻尿といった排尿トラブルに悩まされるようになりました。それと同時期に、お子さんの学校のことで心配事が重なり、日々の生活の中で背中がゾクゾクするような寒気を感じるようになり、夜もなかなか寝つけず、眠れても途中で目が覚めてしまうといった不眠症状が出るようになっていきました。

さらに決定的だったのが、ある日、高速道路を運転していた際に突如として強烈な動悸と息苦しさ、手足のしびれに襲われ、そのままパニック発作を起こし、救急搬送された経験です。この出来事をきっかけに「また同じことが起きるのでは」という予期不安が強くなり、それ以降、運転だけでなく外出そのものにも不安を感じるようになってしまいました。

病院では「過活動膀胱」と診断され、抗不安薬や抗うつ剤などの処方を受けて服用していましたが、なかなか思うような効果は得られず、精神的にも肉体的にも不調が長引く中で、当院を受診されました。

 
通院頻度・回数

週2回 計18回の施術を実施。

施術の経過を見ながら、途中で1週間に1回~2週間に1回のペースに変更。

施術と経過

●初診時の体の状態

身体を診させていただいたところ、特に臀部(お尻まわり)・背中・下腹部にかけて強い筋肉の緊張が見られ、これが身体全体の緊張感や呼吸の浅さにつながっているようでした。

また、下肢(とくに膝の内側や足首周辺)にも反応の強い経絡上のポイントがあり、これが腹部の緊張と関係していると考えれた。

● 施術の経過

初回の施術後、すぐに「呼吸が楽になった」と実感されたご様子で、施術が身体に合っていると感じられたようでした。

2~3回目あたりから徐々に息苦しさが軽減し、短時間の外出や、近所への運転であれば問題なくできるようになっていきました。

6~8回目の施術では、長年行けなかった旅行にも挑戦できるほどに回復され、ご自身の中でも「また元に戻るかもしれない」という不安よりも、「大丈夫かもしれない」という感覚が芽生えはじめたと話してくださいました。

順調に改善していたところ、一時的に仕事のストレスが急増して胸やけ・胃の不快感が現れた時期もありましたが、施術内容を微調整しながら対応。その結果治療回数が想定より多くなってしまいました。

トータルで18回の施術を行った結果、排尿の悩みは日常生活に支障のない程度まで軽減し、夜も以前よりは眠れるようになったとのこと。現在では運転や外出に対する不安もほとんど感じなくなったと話されています。

使用したツボ(施術部位)

腹部の緊張を緩め呼吸を深く楽にすることを目的に、以下のようなツボを使って鍼を行いました。

• 曲泉:恥骨筋など下腹部の緊張を緩める働き

• 陰谷:恥骨筋など下腹部の緊張を緩める働き

• 三陰交:横隔膜と下腹部の緊張を緩める働き

• 胞肓:梨状筋の緊張緩和⇒姿勢の調整+横隔膜の調整

これらは呼吸の改善から自律神経の調整だけでなく、膀胱や腎臓系の機能を整える経絡にも関係するため、排尿の悩みにもアプローチできるポイントです。

まとめ:症状の分析

今回のケースは、自律神経の不調に伴う心身両面の問題――頻尿・残尿感、不眠、息苦しさ、パニック発作、予期不安――が複合的に絡み合った状態でした。特に「高速道路でのパニック発作」のような強いトラウマ体験があると、その後の日常行動にも大きな制限が生まれてしまいます。

このような症状に対し、鍼灸施術では身体からのアプローチを重視します。自律神経の調整を目的に、特に腹部や臀部といった緊張の強い部位を緩めることで、呼吸が深くなり交感神経の過剰な働きを抑え、副交感神経のスイッチを入れやすい状態をつくっていきます。

この方の場合も、鍼を通じて「呼吸が深くなった」「身体が楽になった」といった感覚の変化が、自信や安心感につながり、精神的な不安の軽減にも貢献したと考えられます。

頻尿や過活動膀胱などの症状は、泌尿器科的なアプローチが中心になりがちですが、自律神経の影響が大きいケースでは、鍼灸による身体からのアプローチが効果的です。特に、下腹部の緊張を緩めることで物理的な膀胱への圧迫感を軽減できます。

加えて精神的な不安やストレスが症状を悪化させている場合には、呼吸を深くするアプローチが有効です。

しかし、どれだけ順調に治療を続けても外的なストレスが一過的に増加すると鍼治療を続けていても症状が再燃したり新たな症状が出てしまいます。

鍼治療や本人の努力でも改善できない仕事や家庭でのストレスの一時的増加は時間が解決してくれます。一担当者としてはそのストレスに寄り添いながら改善の道を諦めないよう辛抱強くサポートすることが大事だと学びになりました。


高校から続く腹痛と下痢で生活の質も低下

10代 女性 学生
担当鍼灸師:渡辺 賢司

本症例の患者様は、腹痛と下痢を主な症状として過敏性腸症候群の診断を受けている女性です。

幼少期からお腹が弱いことを自覚しており、特に高校2年生の時期から症状が悪化し、生活の質に深刻な影響を与えるようになりました。

腹痛は月に1回程度、激しい痛みとして現れ、下痢が伴うことが多く、その度に生活が一時的に制限されることがありました。

症状は不定期に発生し、特に大きな痛みが訪れる際には強い不安感を抱き、精神的なストレスも症状の悪化を助長していたと思われます。

学生生活では、常に「お腹が痛くならないか」という心配を抱えながら過ごしており、学業や日常の活動にも支障をきたしていたため、症状の改善を切実に望んでいたとのことです。

通院頻度・回数

週2回 12回(途中から週1回、2週間に1回)

施術と経過

●初診時

初回の来院時、患者様の症状に対する詳しい問診を行った後、触診を実施しました。その結果、腰部、ふくらはぎ、そして下腹部に緊張が見られ、筋肉のこわばりや血流の滞りが観察されました。このような筋肉の緊張が腸内の機能に悪影響を与えている可能性があると判断しました。

過敏性腸症候群は、消化器系の働きが乱れることが原因ですが、その背後には精神的な要因や生活習慣、ストレスが深く関与していることが多いです。患者様の場合も、精神的な緊張やストレスが症状を引き起こしていることが多いため、鍼治療によって体全体のバランスを整えることが治療の鍵となると考えました。

●2回目以降

初回の施術後、患者様は2回目の来院時に驚くべき改善を報告しました。腹痛や下痢といった症状が気にならず、日常生活における不安感も軽減したとのことです。特に、大きな痛みを感じることが少なくなり、下痢の頻度も減少しました。この時点で、鍼治療が症状に対して効果的であることが確認されました。

その後も継続的に鍼治療を行い、毎回施術を受けるごとに症状が改善されていきました。お腹の張りや不快感も減少し、腹痛が起こることなく過ごす日が増えました。患者様は、「今まで月に1回必ず腹痛に悩まされていたのが嘘のように、今ではほとんど気にならない日が増えた」と感想を述べており、治療に対する信頼が深まりました。

施術を重ねるごとに、症状の再発も少なくなり、腹部の緊張がほとんどなくなったことから、治療効果は持続的であると実感されました。完治に至るまでには、約12回の施術を要しましたが、症状の軽減だけでなく、精神的な安定も得られたことが大きな成果となりました。

使用したツボ(施術部位)

治療においては、患者様の症状の根本的な改善を目指して、鍼治療を行いました。特に、腹部の機能を調整し、腸の働きを改善するために重要なツボを選びました。

施術では、以下のツボに鍼を行いました:

築賓:消化器系を調整するツボで、腹痛や不快感を軽減します。

飛揚:ストレスや不安を和らげ、精神的なリラックスを促進します。

陰陵泉:腸の動きを活発にし、下痢の症状を軽減する効果があります。

会宗:体全体のエネルギーバランスを調整し、胃腸の不調を改善します。

鍼治療によって、血流が改善され、内臓の緊張がほぐれることで、腸内の働きが正常化し、消化器系の機能が向上することが期待されました。

まとめ:症状の分析

本症例における鍼治療は、過敏性腸症候群の症状に対して非常に有効であることが確認されました。特に、患者様に対して鍼を行ったツボが、腹痛や下痢の症状の改善に寄与したと考えられます。また、施術を重ねることで患者様の生活の質が向上し、症状の再発も少なくなりました。

過敏性腸症候群は、症状が再発しやすく、長期的な管理が求められる疾患ですが、定期的な鍼治療によって症状の緩和と再発防止が期待できます。患者様にとって、鍼治療を受けることが一つの安定した生活の手助けとなり、精神的な負担も軽減できたことは大きな成果です。

今後も、定期的な施術を行い、症状を管理し続けることが望ましいと考えます。鍼治療は過敏性腸症候群の症状に対して、他の治療法と併用することで、さらに効果を高めることができるでしょう。患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療を提案し、より良い生活を送れるようサポートしていきます。


過度な筋トレにより腹痛やメニエール症状が悪化した

30代 男性 会社員

昨年8月から食いしばりが気になることが多く、筋トレした後に腹痛が起きることが多かった。

12月に胃腸の調子が悪化し、病院に行ったら過敏性腸症候群と診断。

年末にめまい・ふわふわ感・耳鳴りの症状がひどくなり病院でメニエール病と診断された。

病院の薬を飲んでいても、歩いていてふわふわすることや、気持ち悪さ、週に2~3回の筋トレをした後に腹痛が起きることと、翌朝に両手がしびれる感じの症状もある。

 

以上が病院だけでは治らないことから当院に来院した。

通院頻度・回数

週2回 11回

施術と経過

●初診時

身体を検査したところ、僧帽筋・胸鎖乳突筋を中心とした首肩背中の筋肉が強く緊張していた。小胸筋や腹直筋といった胸~腹の筋肉の緊張も強い。

問診では、寝不足や筋トレをハードにし過ぎていることがわかった。

鍼治療により緊張した筋肉を改善することと、睡眠についてのアドバイス(入浴と就寝前の行動)をするとともに筋トレについて減らすよう提案した。

●2~3回目

お腹の痛みが減った。

手のしびれを減った。

●4回目

前回から調子よい(ふわふわ・耳鳴りもない)。

●5回目

息子から胃腸風邪をうつされて腹痛が悪化。

●6回目

腹痛・気持ち悪さは8割くらい良くなった印象

しびれ・めまい(ふわふわ)は5割くらい。

睡眠も以前比べればよく眠れるようになった。

通院頻度を1週間に1回にした。

●7回目

筋トレの制限(重量・時間)を緩和しても腹痛起きなかった。

●8~9回目

ふわふわが無くなったと思ったが、天候(気圧の変動)で再発した。

筋トレも以前のようにやるようにしていったら1日だけ下痢と腹痛。

●10回目

1週間通して調子よかった。

通院間隔を2週間に1回とした。

●11回目以降

当初のメニエール症状(めまい・ふわふわ感・耳鳴り)、筋トレしても手のしびれや腹痛もない。

調子は良くなったものの、昔からお腹が弱いことや趣味で筋トレを頻繁にすることから身体の負担を考えて今後はその疲れを放置しないで、月に1回の通院は続けた。

使用したツボ(施術部位)

以下のツボに鍼をすることにより内耳の血流・リンパ循環を改善を図った。

また、小胸筋及び腹直筋の筋緊張を緩和することからお腹の働き(自律神経)を整えた。

合谷:手内筋の緊張緩和⇒小胸筋の緊張緩和⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和

手三里:前腕伸筋群の緊張緩和⇒小胸筋の緊張緩和⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和

築賓:ふくらはぎの緊張緩和⇒僧帽筋の緊張緩和

玉身:腓骨頭の調整⇒大腿筋膜張筋の緊張緩和⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和

三陰交:後脛骨筋の緊張緩和⇒腹直筋の緊張緩和

まとめ:症状の分析

本件は以下のような流れで発症した。

過度な筋トレ⇒首肩周り・胸お腹の筋緊張増加⇒耳の血流悪化(メニエール病)、腕への血流悪化(手のしびれ)、お腹への血流悪化(過敏性腸症候群)

その証拠に初期症状に食いしばりと腹痛を起こしていた。これが蓄積していき耳の血流を悪くしたり、お腹の血流を悪くして、メニエル病や過敏性腸症候群へと進んだ。

また、起床時の手のしびれは病院の検査で異常が出ていなかったことから、ヘルニアなどではなく胸郭出口症候群という、胸や首周りの筋緊張が強いことから上肢(腕や手)の血流を阻害する症状であると考えられる。

以上から、鍼治療により筋緊張を緩めていくことからそれぞれの血流が良くなり改善した。

また、過度な筋トレを制限することもアドバイスとして大事だ。趣味とは言え過度にやり過ぎていたことから筋緊張が普段から蓄積し続けていたので、それを減らしていくことも必要であった。


長年の腹鳴恐怖症から腹痛が悪化していった

10代 男性 中学生

5年前から腹鳴恐怖症で悩んでいて、途中学校も行けない時期があった。

病院では過敏性腸症候群なのかもと言われているが具体的な薬は処方されず様子見だった。

3年前から腹痛が強くなったということで、病院で処方された薬を飲んでいても良くなる傾向が無かったので、当院に来院された。

通院頻度・回数

週2回 14回

施術と経過

●初診時

身体を検査したところ、下腹部・左臀部・左前脛骨筋の緊張が強かった。

問診では、普段からゲームやスマホをしている時間が長いことが分かった。その時に姿勢が悪くなりやすいとのこと。

小学生の頃、足を骨折したことや週1回の頻度で左足の痛みが起こっていた。このこととが左臀部の緊張に関係があることと、左足の前脛骨筋の筋緊張とも関係している。

施術では、下腹部の血流改善だけでなく、姿勢の改善をすることを目的に行った。

●2~3回目

お腹の張り感が減った。

腹痛も和らいでいる。

腹鳴は続く。

●4~6回目

朝の腹痛が楽になっている。便秘が続く。

お腹の痛みよりも胸の周りが苦しく息苦しい。特に夜が辛い。

腹鳴は頻度は減った。

●7~8回目

腹痛を感じる時は減っているが、夕食後は辛い。

胸の苦しさ・息苦しさは改善している。

●9~10回目

腹痛はなく調子がいい日が増えた。

●11回目

腹痛・腹鳴ともに調子よい。

通院間隔は週1回とした。

●12回目

1日だけ昼食後腹痛(昼食後に塾があった)

●13回目

お腹の調子に全く問題ない。

通院間隔は2週後とした。

●14回目

2週間経っても生活に問題なくお腹の事を気にすることもなく過ごせている。

治療を終了した。

使用したツボ(施術部位)

以下のツボに鍼をすることにより下腹部(腸)の血流改善をすることで症状改善を図った。

また、臀部の緊張を改善して姿勢を改善することで猫背による腹部圧迫の改善を図った。

ニノ殿:大殿筋の緊張緩和⇒姿勢の改善

足三里:前脛骨筋の緊張緩和⇒下腹部の血流改善

地機:後脛骨筋の緊張緩和⇒下腹部の血流改善

 

まとめ:症状の分析

子供は特にゲームスマホで普段の姿勢が無意識に悪くなりやすい。このことがお腹の症状に関係していた。

なので、消化不良から起こるお腹の緊張の部分を鍼治療で良くすることと、姿勢に関係するお尻の緊張を緩和することで腹痛と腹鳴が改善していった症例である。


長年の過敏性腸症候群から喉の苦しさ・パニック発作

20代 女性 保険営業

以前からずっと過敏性腸症候群を患っており、ここ1年前仕事のストレスから喉の息苦しさが起きたり・治まったりを繰り返していた。

病院ではパニック障害と診断されて投薬を続けた結果、症状は落ち着いていった。

ここ1か月前、仕事のストレスや事故で悪化して、めまい・息苦しさ・動悸・吐気が頻繁に起きて、喉の詰まり感からパニック発作が起きることが多い。

高速道度(特に都心部)の運転や電車が乗れなくなり、仕事の接客時に不安感を強く感じるようになった。

また、長年の過敏性腸症候群の影響で生理前にお腹の調子が悪くなりやすい。

病院の薬を飲んでいても悪化したことから、他の治療法を探して当院に来院された。

通院頻度・回数

週2回 9回

施術と経過

 

●初診時

身体を検査したところ、喉周りの筋肉(胸鎖乳突筋)の緊張や下腹部の筋肉の張り感が目立っていた。

また、足と下腹部が冷えてむくみが強く、逆に頭や首肩背中が暑くなっているのぼせ体質だとわかった。

問診により睡眠が浅いこと入浴をシャワーだけにしていることがわかった。

鍼治療により下半身(足と下腹部)の血流改善をすることでのぼせを改善を図った。また、毎日入浴することをアドバイスした。

 

●2~3回目

施術後身体が軽く感じた。

寒い日に特に息苦しさが気になった。

●4回目

めまい・息苦しさ・動悸がなく体調がいい日が増えた。

●5~7回目

調子がいい日が増えたため仕事中の不安も無くなり、外出も安心していけるところが増えた。

まだ、のどの詰まり感が気になることがたまにある。

通院間隔は週1回とした。

●8回目

高速道路で名古屋の都心部まで運転したが平気だった。

以前に比べ生理時のお腹の不調も良くなっている。

通院間隔を2週間に1回とした。

●9回目以降

電車も乗れた。

症状はなく調子よい状態を維持している。

生理前に体調が崩れやすいので体調維持のために月に1回の通院を続けた。

使用したツボ(施術部位)

以下のツボに鍼をすることにより下半身(足と下腹部)の血流改善をすることでのぼせを改善を図った。

また、みぞおち付近の筋緊張を緩和することから呼吸を深くして自律神経を整えた。

築賓:ふくらはぎ(腓腹筋)の緊張緩和⇒首コリ改善

委陽:ふくらはぎ(ヒラメ筋)の緊張緩和⇒首コリ改善

下巨虚:前脛骨筋の緊張緩和⇒下腹部の血流改善

三陰交:後脛骨筋の緊張緩和⇒下腹部の血流改善

 

まとめ:症状の分析

のぼせから喉のつまりが起きて息苦しさを感じることでパニック発作に発展している症例である。

のぼせが生じた主たる原因は下腹部と足の血流の悪さである。その証拠に本患者は長年に過敏性腸症候群を患っており、ふくらはぎを中心にむくみと冷えが強かった。

なので、当院の鍼治療では下腹部の血流改善及びふくらはぎの血流改善をメインに行った。

その結果として、喉の息苦しさなども改善してパニックや不安も起きなくなった。


お腹のガスっぽさ・息苦しさからパニック・不安

40代 女性 主婦

2,3年前歯医者でパニック発作を起こし、その後に美容院でも同様にパニックを起こした。夜にリビングで一人でいる時も発作が起きた。

病院でパニック障害と診断されて投薬を続けており、抗不安薬を飲めば美容院・歯医者も行ける。

ここ3週間前からお腹のガスっぽさや息苦しさに悩んでいる。特に疲れてくると悪化する傾向にあり、不安な気持ちが強くなってきた。

昔から過敏性腸症候群で悩んでいた。風邪をひくと咳が止まらず息苦しさが強くなる。

病院の薬を飲んでいても悪化していることに不安になり当院に来院された。

通院頻度・回数

週2回 13回

施術と経過

●初診時

身体をみたところ、鎖骨下や胸周り、肩甲骨内側の張り感、お腹(特にお臍や下腹部)の張り感が目立っていた。

このことが、これらの筋緊張がが呼吸を浅くして自律神経を乱して不安になりやすくなっていると分析した。

また、下腹部の張り感が過敏性腸症候群とも関係しており、疲労の影響で症状悪化を引き起こしていると考えた。

問診では睡眠の質が悪く、夜遅くまで子供の塾の帰りを待っているため睡眠時間も短いことがわかった。

●2~3回目

施術後睡眠が良く取れた。

ガスっぽさはまだあるが良くなっている実感がある。

事実としてとんぷく無しで車の運転で来院できた。

●4回目

日常から息苦しさが無くなったが、友人といる時に息苦しさあった。

ガスっぽさも減っている。

●5~6回目

日常の息苦しさは9割良くなった。逆に言うと疲れた時だけ息苦しさあり。

ガスっぽさは減っている。

これ以降通院頻度を週1回とした。

●7~8回目

治療から日数が経つと息苦しさを感じた。

ガスっぽさは外出した時だけ気になった。

●9~10回目

美容院もとんぷく無しで行けた。

肉物・油物を食べた時にガスっぽさが出やすいことが分かった。

食べ物を気を付けていればガスっぽさはない。

院間隔を2週間あけて様子を見た。

●11~12回目

息苦しさやガスっぽさはない。

睡眠時間も取るようにして疲れもためないようにしている。

●13回目以降

薬も飲むことなく日常生活が自由に過ごせている。美容院・歯医者も問題なく行けている。

調子も安定していることから治療を終了とした。

使用したツボ(施術部位)

以下のツボに鍼をすることにより鎖骨下の筋緊張や胸・お腹の緊張感を改善し、呼吸を深くして自律神経を整えた。

合谷:鎖骨下の筋緊張改善⇒呼吸促進

三陰交:下腹部の血流改善⇒腹式呼吸促進

上巨虚:下腹部の血流改善⇒過敏性腸症候群の改善

陰稜泉:下腹部の血流改善⇒過敏性腸症候群の改善

 

まとめ:症状の分析

過敏性腸症候群に由来するお腹の不調からガスっぽさや息苦しさ(腹式呼吸を阻害)が生じている症例である。

鍼治療により下腹部の筋緊張を改善することで腸への血流が改善すること、お腹が柔らかくなることで腹式呼吸をしやすくすることから改善した。

また、日常生活において睡眠と食事に症状が大きく関係していた。

睡眠不足から疲れが溜まると症状が悪化していたことや、食事で肉や油物により悪化していた。

この日常生活の部分について本人の努力(睡眠時間の確保と食事を気を付ける事)なくして改善はできなかった。


過活動膀胱による頻尿、残尿感

50歳代 女性 主婦

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担当者の紹介

鍼灸師の杉浦 里佳です。私のプロフィールを紹介します。

さらに詳しく知りたい方はは下部の『詳しいプロフィールを見る』をご覧ください。

心と体の悩みは私に
お任せください
  • 氏名:杉浦 里佳(すぎうら りか)
  • 出身:愛知県碧南市
  • 資格:鍼灸師、あんま指圧マッサージ師
  • 仕事内容:自律神経系の症状に特化した鍼治療
  • 趣味:散歩、お菓子作り
  • 特技:暗算
お客さまへのメッセージ

私は過去に体の不調が突然おとずれ、そんな時は心も不安定になっているという経験を何度もしました。

鍼治療は、心の状態を体から良くすることができます。今抱えているお悩みを私達にお話しください。

心と体の声に耳を傾け、お体を良くすることで心も健康になるお手伝いができるよう努めてまいります。

是非私にお任せください。

担当者の紹介

鍼灸師の渡辺賢司です。私のプロフィールを紹介します。

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あなたの辛い症状は私にお任せください
  • 氏名:渡辺 賢司(わたなべ けんじ)
  • 出身:愛知県名古屋市
  • 資格:鍼灸師、あんま指圧マッサージ師
  • 仕事内容:自律神経系の症状に特化した鍼治療
  • 得意分野:耳の症状(突発性難聴やメニエール病など)
  • 趣味:映画鑑賞、カメラ
  • 特技:もやい結び
お客さまへのメッセージ

私は人生の様々な場面で鍼灸治療に助けられてきました。

体が不調だとそのことに悩むようになり、やりたいこともできず、仕事も思うようにいかず、心の不調にもつながっていきます。

自衛隊勤務時厳しい環境下で自分も、周りの人も悩むのを見てきました。このような経験から、鍼灸師となりました。

日々の不調で、思うようにしたいことができていない方、是非私にお任せください。

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