
名古屋市緑区の鍼灸院【自律神経専門】
鍼灸TAKA
〒458-0924 愛知県名古屋市緑区有松3408(名鉄本線有松駅から徒歩8分)
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受付時間 | 9:00~20:00(木曜・日曜を除く) |
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営業職として勤務されており、仕事柄、会食や出張が多い生活を送っていました。
当院へ来院する約3ヶ月前、会社のゴルフに参加した際に、突然身体が熱くなるようなほてり感と食欲不振が現れました。
その後、韓国への出張中にも同様の症状が出現。体調が安定しないことを心配して医療機関を受診したところ、自律神経失調症の疑いと診断され、漢方薬を処方されました。
漢方薬を服用すると症状は徐々に落ち着き、約1ヶ月でほてりや食欲不振は気にならない状態になりました。
ところが、それから数週間すると再び体調が崩れ始めます。
今度は食欲不振だけではなく、
「身体がだるい」
「急に身体が熱くなる」
「食欲が出ない」
といった倦怠感やホットフラッシュを含む複数の症状が繰り返し現れるようになりました。
症状には波があり、比較的調子よく過ごせる日もあれば、突然ほてりや倦怠感を感じる日もありました。
仕事そのものができなくなるほどではありませんでしたが、本人にとって特に負担となっていたのが、「漢方薬をやめると、また症状が出るのではないか」という不安でした。
一度症状が落ち着いたにもかかわらず再び同じような体調不良を繰り返したため、薬だけに頼り続けることにも不安を感じるようになり、身体の状態そのものを整えたいと考えて当院へ来院されました。
週1~2回 計6回
●初診時の所見
初診時に身体の状態を確認すると、特に目立っていたのが腹部と背中の強い張り・緊張でした。
患者様自身は、腹痛や背中の痛みを主な症状として訴えていたわけではありません。
しかし実際に触診すると、お腹には明らかな硬さがあり、背中にも筋肉の緊張が認められました。
当院では、自律神経失調症で来院される方の身体を確認すると、首肩こりと腹部の張り・緊張が隠れていることが多いと考えています。
特に腹部が緊張すると、胃腸が本来の働きをしにくくなるだけでなく、お腹を使った呼吸もしづらくなり、呼吸が浅くなります。
今回の患者様は営業職で、仕事上の会食や出張が多く、食事の時間や内容、生活リズムが一定になりにくい状態でした。
さらに、人と接する時間が長く、出張や会食など仕事上気を張る場面も多いため、こうした生活が続く中で腹部や背中に緊張が蓄積していた可能性を考えました。
実際、今回現れていた症状も一つではありません。
ほてり・ホットフラッシュ、倦怠感、食欲不振と複数の症状があり、それぞれに波がありました。
そこで当院では、個々の症状だけを追いかけるのではなく、腹部の張りによって胃腸の働きや呼吸が低下し、さらに背中の緊張も加わることで身体がリラックスしにくくなり、自律神経の乱れにつながっているのではないかと考えました。
そのため施術では、ほてりを感じる場所や腹部そのものに直接鍼をするのではなく、骨盤周囲・下腿・頭部などのツボから腹部と背中の緊張を整えることを基本方針としました。
● 施術後の経過
【第1回】
初回は、腹部と背中に直接強い刺激を加えるのではなく、頭部・骨盤部・下腿部のツボに鍼を行いました。
特に骨盤周囲の筋緊張を整えることで姿勢や背中への負担を軽減し、下腿にある東洋医学のツボから腹部の張り・緊張にアプローチすることを目的としました。
施術後に再び腹部と背中の状態を確認すると、初診時にみられた緊張が緩和していました。
その後、数日間はほてりや倦怠感など、それまで繰り返していた症状が現れず、比較的安定した状態で過ごすことができました。
【2~3回目】
初回施術後の反応から、腹部と背中の緊張を整えるという方向性を継続しました。
この段階では症状が完全に消失したわけではなく、仕事やその日の体調によって、倦怠感やホットフラッシュが現れることもありました。
しかし、来院前と比較すると症状の程度は軽くなり、体調不良を意識する時間も徐々に少なくなっていきました。
同時に、初診時に目立っていた腹部の張りも徐々に緩みやすくなってきたため、身体が緊張した状態から戻りやすくなっていると判断し、同様の施術を継続しました。
【4~5回目】
施術を重ねるにつれて、ほてり・倦怠感・食欲不振を意識する機会そのものが少なくなっていきました。
来院当初は、
「漢方薬をやめたら、また症状が出るのではないか」
という不安を抱えていました。
しかし、身体の状態が安定し、症状を気にせず過ごせる時間が増えるにつれて、薬をやめることに対する不安も徐々に軽減していきました。
5回の施術を終えた頃には症状は大幅に改善し、漢方薬の服用も終了となりました。
【6回目】
6回目には、来院当初にみられたような強い腹部・背中の緊張も軽減していました。
倦怠感、ホットフラッシュ、食欲不振を繰り返す状態からも大幅な改善がみられ、日常生活や仕事の中で体調を強く意識する機会も少なくなりました。
そのため、計6回で一連の施術を終了しました。
百会
頭頂部にあるツボです。腹部(臍周囲)の張りの改善及び後頭部の緊張緩和を目的に使用しました。
今回はとホットフラッシュとのぼせに特に効果が認められたため使用しました。
胞肓
臀部・骨盤周囲にあるツボです。骨盤周囲の筋緊張を整えることで姿勢を調整し、背中や首肩、腹部へかかる負担を軽減することを重視しています。
三陰交
内くるぶしの上方にあるツボです。経絡を利用し、下腹部の張り感を整える目的で使用しました。
今回は食欲不振と腹部の強い張りが認められたため使用しました。
※以上のツボ以外にも合計10か所以下を施術
今回の症例で特徴的だったのは、会食や出張の多い生活を続ける中で、食欲不振・ほてり・倦怠感という異なる症状が、波を伴いながら繰り返していたことです。
医療機関では自律神経失調症の疑いと診断され、漢方薬によって一度は症状が落ち着きました。しかし、その数週間後には再び同様の症状が現れていました。
当院では、自律神経失調症を単純に「ストレスが原因」とだけ考えているわけではありません。
長時間の同じ姿勢、仕事による緊張、ストレス、食生活、睡眠などの影響が積み重なることで、首肩こりや腹部の張り・緊張という身体的な変化が起こり、それが自律神経の乱れを長引かせる一因になると考えています。
今回の患者様の場合、特に重要だったのが腹部と背中の緊張でした。
営業職という仕事柄、会食や出張が多く、食事や生活リズムが一定になりにくい環境にあります。
また、人との会話や移動など、仕事中に緊張した状態が長く続くことも少なくありません。
こうした状態が積み重なった結果、腹部と背中に緊張が蓄積したのではないかと考えました。
当院では、腹部の張りや緊張が強くなると、胃腸が働きにくくなるとともに、腹式呼吸が行いにくくなり、呼吸が浅くなりやすいと考えています。
今回みられた「食欲不振」は、この腹部の状態と関連していた可能性を考えました。
さらに、呼吸が浅く身体の緊張が抜けにくい状態が続けば、自律神経にも影響し、倦怠感やほてりなど、一見すると胃腸とは関係のなさそうな症状まで同時に現れる可能性があります。
今回の症例では、
会食・出張などが多い不規則な生活
↓
腹部・背中の緊張が蓄積
↓
胃腸の働きの低下・呼吸の浅さ
↓
自律神経が乱れやすい身体の状態
↓
食欲不振・ほてり・倦怠感を繰り返す
という流れがあったのではないかと当院では分析しました。
そのため、ほてりに対して直接何かをする、あるいは食欲不振だから胃だけを施術するという考え方ではなく、自律神経を乱している身体側の原因を探すことを重視しました。
施術では、当院の自律神経失調症ページで紹介している考え方と同様に、骨盤周囲の筋緊張を整え、東洋医学のツボから腹部の緊張へアプローチし、背中を含めた全身の緊張を調整しました。PDFでも「骨盤周囲」「手足の東洋医学のツボ」「脊柱・背骨周囲」という3方向から身体を整えることを基本的なアプローチとしています。
その結果、初回から腹部と背中の緊張に変化がみられ、数日間症状が現れない状態となりました。
その後も施術を重ねるにつれて、食欲不振だけではなく、ほてりや倦怠感も同時に軽減していきました。
最終的に5回の施術で症状は大幅に改善し、漢方薬の服用も終了しました。
今回の症例では、「自律神経を整える」という抽象的な考え方だけではなく、腹部と背中に現れていた身体的な緊張を確認し、骨盤・下腿・頭部などから整えていったことが重要なポイントだったと考えています。
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