めまいに伴う不安障害の症例

60代 女性 介護士
担当鍼灸師:渡辺 賢司

患者は5年前に良性発作性頭位めまい症(BPPV)を発症し、一時的に症状は落ち着いていた。しかし、1ヶ月前に体操をした際にめまいが悪化し、それ以降、常にふわふわとした浮動感のあるめまいを感じるようになった。

めまいが続くことで不安感が増し、全身に熱を感じたり、汗をかきやすくなるなどの症状も現れるようになった。特に、外出時や日常生活でめまいを意識すると不安が強くなり、行動を制限するようになった。

病院でCTやMRI検査を受けたが、異常は認められなかったため、ほかにできることはないかと考え、当院を受診した。

通院頻度・回数

週2回 計9回の施術を実施。

施術の経過を見ながら、途中で1週間に1回~2週間に1回のペースに変更。

施術と経過

●初診時の体の状態

触診を行うと、腰部と下腹部の筋緊張が顕著であり、特に右腰部に圧痛がみられた。また、下腹部には張りがあり、全身の緊張が強く、のぼせ状態(自律神経の乱れ)が影響していることが考えられた。

● 施術の経過

1回目の施術後

施術後、めまいの程度が軽減し、患者自身も「少し体が楽になった」と感じた。また、夜の睡眠が深くなり、寝つきが改善したと報告があった。

2~4回目の施術

同様の施術を継続。施術を重ねるごとに、体の動きによるめまいの頻度が減少し、不安感も徐々に和らいでいった。

5回目の施術

患者から「以前ほどめまいを意識しなくなり、外出時の不安も少なくなった」との報告があった。

6~8回目の施術

施術を続けることで、めまいの頻度がさらに減少。患者も「まだ多少の不安はあるが、以前ほど過度に意識しなくなった」と話し、日常生活に支障のないレベルまで回復した。

9回目の施術

めまいは一切なくなり、不安感も日常から感じなくなった。

使用したツボ(施術部位)

今回のケースでは、腰部と下腹部の緊張を緩和し、呼吸を深くして自律神経のバランスを整えることで、のぼせ状態を改善しめまいと不安感の軽減を目指すこととした。

使用したツボは以下の通り。

腰海 … 腰の緊張を緩める

三陰交 … 下腹部の緊張緩和及び自律神経の調節

陰陵泉 … 下腹部の緊張緩和及び自律神経の調節

合谷… 胸鎖乳突筋の緊張緩和・上腹部の緊張緩和

まとめ:症状の分析

本症例では、めまいに伴う不安障害に対し、腰部および下腹部の緊張を緩和する施術を行った結果、症状の改善が見られた

特に、腹部の緊張を緩和し呼吸を深くして自律神経のバランスを整える施術が、めまいと不安感の軽減に有効である可能性が示唆された。

めまいと不安は密接に関連しており、その相互作用を考慮した治療が重要である。鍼施術による自律神経の調整が、患者のQOL向上に貢献できる可能性を示す症例となった。

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