息苦しさと動悸を伴う背中の凝りの症例

40代 女性 保育士
担当鍼灸師:渡辺 賢司

「息苦しさ」と「動悸」、そして「背中の凝り」を主訴として来院されました。初めは約1ヶ月前にお腹の張り感を感じたことから始まり、その後、自然と呼吸のしづらさが出てくるようになったといいます。現在ではお腹の不快感は軽減しているものの、息苦しさは常にあり、特に食後に体を動かすと動悸が起きるとのことでした。

また、呼吸が苦しいときに特に気になるのが、右背部のコリ感。深く息を吸おうとすると背中の奥がつかえるような感じがあり、普段から胸を広げづらいという感覚を持っていました。

さらに、右手の中指と薬指(第3・4指)に軽いしびれ感もあり、背部の緊張と合わせて神経的な影響も疑われました。本人も日常生活の中で、深呼吸をするたびに息苦しさを意識してしまい、「常に呼吸を気にしている状態」にストレスを感じていると話していました。

医療機関での検査や診断はまだ受けておらず、不安な気持ちを抱えながらのご来院となりました。

通院頻度・回数

週2回 計8回の施術を実施。

施術の経過を見ながら、途中で1週間に1回~2週間に1回のペースに変更。

施術と経過

●初診時の体の状態

触診では、右肩甲骨周囲の筋肉の緊張、特に小胸筋の硬さが目立ちました。これは、肩を前に引っ張るような姿勢を長時間続けている方に多く見られる筋肉の緊張であり、胸郭の可動性を制限する原因にもなります。

このような状態では、胸を開く動きや深い呼吸がしづらくなるため、呼吸の浅さや息苦しさ、さらには交感神経の過緊張による動悸にもつながる可能性があります。

● 2回目以降経過

初回施術の後、患者は「2〜3日ほどかなり楽に呼吸できた」と話しており、施術の効果がはっきりと実感できた様子でした。2回目以降も同様の方針で施術を継続し、回数を重ねるごとに息苦しさや動悸が出る頻度は明らかに減少していきました。

特に食後に感じていた動悸が軽減し、外出時も以前ほど不安を感じなくなったとの報告もあり、全体として日常生活の質が改善していきました。

最終的に計8回の施術を経て、症状はほぼ消失し、手のしびれも気にならなくなったとのことでした。

使用したツボ(施術部位)

施術では、主に胸郭の緊張緩和と自律神経の調整、さらに背部~腕の神経の流れの改善を目的に、以下の経穴(ツボ)を使用しました:

• 築賓・飛揚:背部胸郭の緊張を下半身から緩める

• 開魄・孔最:肺経・呼吸器系への働きかけ

• 手三里・足三里:消化器・自律神経の調整

• 陽陵泉:過敏となった神経の調整

まとめ:症状の分析

本症例は、背中の深部の筋緊張によって引き起こされた呼吸のしづらさや動悸が、鍼灸施術によって大きく改善した一例です。特に、小胸筋や肩甲骨まわりの緊張を鍼でゆるめ、胸郭の可動性を高めることが、呼吸器系の症状改善に寄与したと考えられます。

また、築賓・飛揚などの下半身のツボを使って上半身の緊張を引き下げるというアプローチも効果的でした。しびれについても、神経の通り道に関わる筋肉や経絡を整えることで自然に消えていきました。

今後は、再発を防ぐためにも、定期的な身体のメンテナンスとストレスマネジメントが必要と考えられます。

また、本人も「鍼の後は本当に呼吸がしやすくなる」と話しており、呼吸と自律神経の関係に気づくきっかけになったことも重要な成果の一つといえます。

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