名古屋市緑区の自律神経を整える鍼灸院
鍼灸TAKA
〒458-0924 愛知県名古屋市緑区有松3408(名鉄本線有松駅から徒歩8分)
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今回ご紹介するのは、「息苦しさ」「不眠」「夜間頻尿」「首の痛み」を主訴に来院された60代の女性のケースです。
息苦しさは約4年前、新型コロナウイルスに感染した直後から始まりました。感染後の後遺症のような形で、呼吸が浅く、胸がつかえるような感覚が慢性的に続くようになったといいます。不眠と夜間頻尿はそれから1年ほど後に始まり、現在まで約3年間続いています。特に夜間は、尿意によって2~3回は目が覚めてしまい、その後なかなか寝つけず睡眠の質が著しく低下している状態でした。
さらに2年前からは、仰向けになると喉の奥がかゆく感じたり、痰が絡んだりする症状も加わりました。首の痛みは7~8年前からあり、特に右を向いた時に強い痛みが走ります。日常動作でも首の動きに制限がかかり、就寝時の姿勢にも影響を及ぼしていました。
これらの症状について医療機関では、気管支喘息や上咽頭炎の可能性があると指摘され、投薬も受けていましたが、根本的な改善には至らず、東洋医学的なアプローチを求めて当院を訪れました。
週2回 計8回の施術を実施。
施術の経過を見ながら、途中で1週間に1回~2週間に1回のペースに変更。
●初診時の体の状態
触診では、軽度の側弯が見られ、特に背中から肩甲骨周囲にかけての筋緊張が顕著でした。さらに、臀部や下腹部にも強い緊張がみられ、首肩〜頭が熱く逆に下半身が冷えている『のぼせ状態』が確認されました。
また、問診の際には「頭がのぼせるように熱くなる」という訴えもあり、自覚症状としてのぼせがみられました。
● 施術の経過
初回の施術直後には大きな変化は感じられませんでしたが、呼吸のしやすさがわずかに改善されたという報告がありました。
2回目以降も同じ方針で施術を継続したところ、回を重ねるごとに症状に改善が見られました。
特に顕著だったのは、仰向け時の喉の違和感や息苦しさの軽減です。これにより、夜間の寝つきが改善し、目が覚める回数も減少。睡眠の質が徐々に向上していきました。
また、右首の痛みについても、可動域が改善し、痛みのせいで就寝に影響を与えることは無くなりました。
最終的に、8回の施術を終えた時点で、息苦しさと不眠、夜間頻尿、首の痛みの全てにおいて大幅な改善が確認されました。施術期間中に症状の悪化や新たな問題は現れず、安定した経過をたどりました。
呼吸に関わる横隔膜の動きと、下半身の血流改善からのぼせ状態の改善をする施術方針を立てました。
具体的には、以下のツボに鍼を行いました:
・二ノ臀:大殿筋の緊張緩和⇒下半身の血流改善(のぼせに対して)
• 三陰交:横隔膜と下腹部の緊張を緩める働き(呼吸に対して)
• 六稜:肩甲骨~頚椎の改善
• 七稜:肩甲骨~頚椎の改善
息苦しさ、不眠、夜間頻尿、首の痛みといった症状は一見バラバラに見えますが、東洋医学的に見ると「呼吸筋の緊張」や「下腹部の冷え・滞り」など、共通した身体の根本原因が存在していることが多くあります。体質的に『のぼせ状態』になったことが全ての症状に繋がっていると考えられた。
実際に、こののぼせ状態を改善するため背中から下腹部にかけての緊張を緩めることで下半身の血流を改善して呼吸がしやすくなる施術を継続することで、呼吸ぐ楽にできて、頻尿が改善して深く眠れるという多面的な症状が同時に改善していきました。
このことから、別々の症状であっても体を細かく触れて観察するとシンプルな解決策げ出てきます。
西洋医学では今回の症状は呼吸器科・泌尿器科・心療内科など複数の病院をまたがって受診することになり、その病院同士の連携は困難になることから治療が難航してしまう場合があります。
一方、東洋医学である鍼治療の立場では別々の症状の根本原因を考えることから西洋医学ではわからなかった解決策を導き出すことができます。
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