めまいの症例

当院を実際に利用されためまいでお困りだった患者さまの症例をご紹介します。

以下の一覧からタイトルをクリックすると該当の症例がご覧になれます。

症例一覧

●頭位めまい症で起き上がるとめまいがする

(70 代 女性 無職)

●風邪を引いた後から耳つまり・耳鳴り・めまいが続く

(60 代 女性 会社員(事務職))

●産後から続くふわふわするめまい

(30代 女性 主婦)

●顔をつかまれるような大きなめまい

(60代 男性 無職)

●日常からふわふわするめまい

(30代 男性 会社員)

●めまい、だるさで学校を休みがち

(10代 女性 学生)

●繰り返すめまいが怖くて運転できない

(40代 男性 配送ドライバー)

●めまい、耳の詰まりで好きなことができない

(70代 女性 無職)

●耳鳴りがうるさい、首を動かすとふわふわする

30代 女性 営業職

●春先に悪化しやすいめまい(ふわふわ)

(20代 女性 接客業)

●感情の乱れからなるめまい

(60代 女性 主婦)

●産後のめまい(ふわふわした)

(30代 女性 音楽講師)

●寝ようと横になるとめまいがする

(60代 女性 ソーシャルワーカー)

●急に発症した吐き気を伴うめまい

(60代 女性 お菓子教室講師)

●寝起きにぐるぐる回るめまい

(50代 女性 接客業)

●突然のメニエール病によるめまい

(40代 女性 工場勤務)


頭位めまい症で起き上がるとめまいがする

70 代 女性 無職

1か月前起き上がりに回るめまいがして動けなくなり、救急搬送されたが脳には異常なく、後日耳鼻科で良性発作性頭位めまい症と言われた。

病院の薬を飲んでいるが、それ以降ずっと起き上がりに回るめまいがする。

早いところ元の生活に戻りたいことから当院へと来院された。

通院頻度・回数

週2回 10回

施術と経過

●初診時

身体を検査してわかったのは、頚椎5番・頚椎7番を中心とした部分の首肩こりがひどいにも関わらず、本人は今まで首肩こりに気づいていなかったのこと。

この首肩こりがめまいに関係していると考え鍼治療を行った。また、起き上がる際に首に負担をかけるとめまいを起こしてしまうので、首に負担のかからない起き上がり方も指導した。

●2~3回目

めまいの頻度が減っている。

●4〜5回目

起き上がりはめまいは無くなったが、首を左右に回すと少し回りそうな嫌な感じは残る。

●6〜8回目

とっさの動作でふらっと小さいめまいはするくらいで、日常には大きな影響なし。

治療頻度を1瞬間に1回とした。

●9~11回目

めまいはなく日常生活に問題が出なくなってきたので、2週間様子見ても問題なかったので治療を終了した。

 

使用したツボ(施術部位)

以下のツボに鍼をすることにより首肩こり(特に頚椎5番7番)の改善を図った。

築賓・飛陽:ふくらはぎ(腓腹筋)の緊張緩和⇒肩上部の肩こりの改善

委中:ふくらはぎ(ヒラメ筋)の緊張緩和⇒肩上部深層部の肩こりの改善

足太陽:足関節の調節⇒頚椎5番の調整

精霊:手内筋の緊張緩和⇒頚椎7番の調整

三陰交:後脛骨筋の緊張緩和⇒肩こりの改善

まとめ:症状の分析

頭位めまい症は一般的には耳石の問題で生じる症状であるが、病院の治療だけでは良くならないことがある。

それは首肩こり(特に頚椎5番と7番あたりのコリ)が酷いことが関係していると当院は分析している。

なぜなら、この頚椎5番7番は首の動き(左右を向く、上下を向く)に関係しているので、首の動きでめまいが出る頭位めまい症においては、首の動きが悪いことが関係していると言える。

また、頭位めまい症で気を付けなければならないのは、寝る時起きる時の動作である。通常仰向けに寝る時も起き上がる時も頭の重みを支えるために首(特に頚椎5番7番)に強い負担がかかる。

そのため、首に負担のかからない起き上がり動作を指導した。


風邪を引いた後から耳つまり・耳鳴り・めまいが続く

60 代 女性 会社員(事務職)

昨年末に風邪を引いた後に鼻づまりがして同時に耳も詰まるようになった。病院では聴力低下も指摘された。病院の薬を飲んでいても良くなったり悪くなったりを繰り返した。

今年になって耳鳴りもし始めてめまいもするようになったが、病院では病気に該当するような異常は無しと言われて、薬だけもらって飲み続けていても症状は繰り返してしまう。

今は耳つまりは少なくなったが、耳鳴りがうるさくなるとふわふわとしためまいがしてしまうことが日常生活で支障をきたしている。

病院以外の方法でなんとか治らないかと調べて来院された。

通院頻度・回数

週2回 12回

施術と経過

●初診時

身体の検査をしたところ、右の顎関節の緊張が強くそれに伴って右の首肩の筋肉の緊張が強い。さらに、下半身尾むくみが強く、右側の下肢の筋肉(特にふくらはぎ)の緊張が非常に強かった。

右股関節は昔から形状が悪くて長時間歩いていると右下半身が痛くなるとのこと。仕事はデスクワーク中心なので、慢性的な首肩こりと足のむくみは本人もずっと気にしていた様子。

以上のことから右下半身の筋緊張を緩和して全身の血液循環を緩和するよう治療をすすめた。

 

●2~5回目

耳詰まりは頻度が減ったが、耳鳴りは変わらず続いておりめまいもたまにある。

●6〜7回目

つまりとめまいは無かく調子よく過ごせたが、肩や背中がこって片頭痛や耳鳴りは気になる時あり

●8〜9回目

耳鳴りも小さくなり、調子よく感じる。肩や背中が前より軽くなっている実感がる。

治療頻度を1瞬間に1回とした。

●10~11回目

基本的に調子は良くなったが、天気が悪い日や疲れが溜まっている時に耳鳴りが気になることある。

●12回目以降

1週間通して調子よく、さらに2週間に1回に間隔を空けても問題なかった。

当初の症状は改善したが、この先も首肩こりも気にせずに調子よく過ごせるよう、その後は1か月おきに鍼治療は継続することにした。

使用したツボ(施術部位)

以下のツボに鍼をすることにより内耳の血流・リンパ循環を改善を図った。

膀胱兪:仙腸関節の調整⇒顎関節の調整

築賓・飛陽:ふくらはぎ(腓腹筋)の緊張緩和⇒肩上部の肩こりの改善

委中:ふくらはぎ(ヒラメ筋)の緊張緩和⇒肩上部深層部の肩こりの改善

曲泉:膝関節の調節⇒顎関節の調整

四芯:手内筋の緊張緩和⇒顎関節の調整

まとめ:症状の分析

本件のように風邪・インフルエンザやコロナウイルス感染症などから鼻つまりを生じてその後に耳が詰まるというケースがよくある。

これは鼻の通りと耳の耳管が通じていることが関係しており、またくしゃみや鼻水などの鼻の症状が首肩こりを悪化させることにつながり、耳の症状にも悪影響を与える。

そして、本件では根底には右股関節が昔から不調だったことで右下半身の循環不全があったことが治療の最大ポイントである。

結果的に右ふくらはぎ周囲への鍼施術により首肩こりが改善して症状改善につながった。


産後から続くふわふわするめまい

30 代 女性 主婦

子供を産んでからふわふわするめまいが起こるようになり整体などに通ったがなかなか良くならず日常からふわふわが続いていた。

ここ最近子供の受験があることでストレスがかかり仕事中に立っているとめまいがひどくなってきた。さらに天気が悪くなると頭痛もひどくなってきたので藁にもすがる思いで当院を受診した。

通院頻度・回数

週2回 7回

施術と経過

●初診時

身体を触れたところ顎と首の側面の緊張が目立っていた。本人もストレスがかかりよく食いしばっている自覚があった。この緊張が耳に行く血流を悪くしていると考え鍼をした。

●2回目

施術した当日は睡眠がよくとれた。仕事中のめまいはまだあるが強さは落ち着いてきた。

●3〜4回目

仕事中のめまいが楽になってきた。まだ天気が悪いと側頭部の頭痛が気になる為それと関係する肩の硬さを取るために臀部に鍼を加えた。

●5〜6回目

めまい、頭痛が落ち着いてきた為、週に1回に間隔を空けて治療した。

●7回目以降

2週間に1回に間隔を空けても問題なかったが、子育ての疲れやストレスをケアしたいことから一ヶ月ごとに通院を継続している。

使用したツボ(施術部位)

以下のツボに鍼をすることにより内耳の血流・リンパ循環を改善を図った。

膀胱兪:仙腸関節の調整⇒顎関節の調整

築賓・飛陽:ふくらはぎの緊張緩和⇒肩上部の肩こりの改善

外谷:手内筋の調整⇒咬筋の緊張緩和

四隧:骨盤の調整⇒肩上部の肩こりの改善

まとめ:症状の分析

今回の症例では出産で骨盤周囲の筋肉のバランスが崩れたことから、骨格のバランスが歪んだことで顎関節が不調を起こしやすくなった。その影響から首肩のコリが増えて頭部の血流を悪くして眩暈や頭痛が起こっていた。

さらに家庭のストレスなどで無意識のうちに食いしばっていたことがめまいがひどくなった原因だったので首肩や顎の緊張をとっていくことが症状改善につながった。


顔をつかまれるような大きなめまい

60 代 男性 無職

一年前に大きなめまいと左耳の耳のつまりと耳鳴りが気になり病院に行ったところメニエール病と診断されステロイド治療を行なったが中々良くならなかった。

そこからは気圧の変化で眼振・吐き気が起こり薬を飲んでも中々良くならない生活が続いた。

1週間前から顔をつかまれるようなめまいが2日に一回おこるようになり、頭も動かせない状態になり手術も検討していたが、当院をインターネットで見つけ手術を受ける前に最後の砦として当院を受診した。

通院頻度・回数

週2回 8回

施術と経過

●初診時

仕事柄長時間座りっぱなしの生活の為骨盤周りの緊張が目立っていた。この緊張が首肩のこりを生みめまいをおこしていると考え鍼をした。

●2回目

めまいはまだあるがいつもよりは楽になった。

●3回目

受診当日大きなめまいがあったが治療して楽になった。

●4回目

顔をつかまれるようなめまいはなかったが、小さなめまいが残っている。

耳の塞がった感じは減ってきた。

●5~6回目

2日に1回あっためまいがなかった為治療間隔を1週間にあけた。

●7~8回目以降

1週間.2週間空けてもめまいがおきなかった為治療終了とした。

使用したツボ(施術部位)

以下のツボに鍼をすることにより内耳の血流・リンパ循環を改善を図った。

合谷:手内筋の緊張緩和⇒小胸筋の緊張緩和⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和

築賓・飛陽:ふくらはぎの緊張緩和⇒肩上部の肩こりの改善

三陰交:後脛骨筋の緊張緩和⇒肩こりの改善

まとめ:症状の分析

メニエール病で病院に行っても中々良くならずに困っている人は多い。病院では良くならないめまいも首肩の緊張をとることで良くなる例もある。

今回は手術まで検討していたが、普段緊張をかけやすい骨盤周りの緊張をとることによって首肩の緊張がとれめまいが改善した。


日常からふわふわするめまい

30 代 男性 会社員

仕事が忙しい日が続いており2ヶ月前に大きな回るようなめまいが起こった。

病院に受診し回るめまいは良くなったが、そこから日常からふわふわした状態が続くようになった。

通院頻度・回数

週2回 7回

施術と経過

●初診時

体を確認した所肩甲骨と鎖骨周りの硬さが目立っていた。これがめまいの原因になっていると考えた。仕事柄重いものを持つ機会が多く腕をよく使うとのことだったので肩甲骨と鎖骨に関係する手と腕のツボに鍼した。

●2回目

首肩が楽になった。

日常から常にふらついていたのが朝と仕事帰りだけになった。

●3〜5回目

ふらつくことがなくなりまわるようなめまいが起こる心配もなくなった。

●6~7回目以降

めまいが落ち着いてきた為、週に1回に間隔を空けて治療した。

2週間に1回に間隔を空けても問題なかったため治療を終了とした

使用したツボ(施術部位)

以下のツボに鍼をすることにより内耳の血流・リンパ循環を改善を図った。

合谷:手内筋の緊張緩和⇒小胸筋の緊張緩和⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和

手三里:前腕伸筋群の緊張緩和⇒小胸筋の緊張緩和⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和

地天:股関節の調整⇒顎関節の調整

臑兪・肩貞:大円筋などの緊張緩和⇒前腕伸筋群の緊張緩和⇒肩こりの改善

まとめ:症状の分析

今回の症例では仕事で重いものを持つことで腕に負担がかかりそこから肩周りに凝りが生じたことでめまいが起きていた。

病院では回るめまいが良くなったが、ふわふわしためまいが残っていたのはこの身体の緊張が原因となっていたのでその緊張をとっていくことで症状改善に導くことができた。


めまい、だるさで学校を休みがち

10 代 男性 学生

半年前から学校で勉強をしていてぐるぐる回るめまい、体のだるさを感じるようになってきた。

めまいがおこることから部活動もできなくなり学校も休む日が増えてきた。病院を受診したところメニエール病と診断された。薬を処方されたが症状に変化が表れなかった為当院を受診した。

通院頻度・回数

週2回 10回

施術と経過

●初診時

体を触れて確認したところふくらはぎと背中の硬さが目立っていた。日常生活では座りながらスマホを触る時間が多くそこから体の硬さが生まれていると考えて臀部と手に鍼をした。

●2回目

揺れるようなめまいが起きなくなったが、体のだるさがのこっている。

●3〜5回目

めまいや頭痛は起きていない。

だるさはあるが以前より軽減してきた。

運動してのめまいもなくなってきた。

●6回目

めまいも起きず、体のだるさも気にならなくなってきた。

●7回目以降

治療間隔を1週間に1回に変えても症状が現れず、

2週間に1回に変えても調子が悪くなる兆候はなかった。

使用したツボ(施術部位)

以下のツボに鍼をすることにより内耳の血流・リンパ循環を改善を図った。

二ノ臀:大殿筋の緊張緩和⇒⇒ふくらはぎの緊張緩和⇒肩上部の肩こりの改善

合谷:手内筋の緊張緩和⇒小胸筋の緊張緩和⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和

手三里:前腕伸筋群の緊張緩和⇒小胸筋の緊張緩和⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和

会宗:橈骨・尺骨の調整⇒ヒラメ筋の緊張緩和⇒深層部の肩こりの改善

まとめ:症状の分析

コロナ禍になってから外に遊びに行く機会が減り家で座ってゲームやスマホを触る機会が増えたことで体に緊張が生まれて、そこから体の不調につながってしまう。

今回の症例では体が硬くなった原因を見抜きそこから体の緊張をとっていくことによりめまい、だるさ、頭痛の改善につながった。


繰り返すめまいが怖くて運転できない

40代 男性 配送ドライバー

半年前に会社帰り運転中に回るめまいが起きた。聞こえ方もおかしかったため、病院でもらった薬を飲んでいたらめまいは治まったが半年経っても聴力は下がったままだった。

3か月前再び回るめまいがして1週間入院、退院後1か月して再発した。大学病院で鼓膜内注射をしてめまいの頻度が減った。

2回目の注射で回るめまいは無くなったが、ふわふわした感じと耳鳴りと聴力低下が残った。朝が辛く仕事も休職している。

また回るめまいがしてしまうと運転業務ができないので、なんとかして治して仕事に復帰したい想いから来院した。

通院頻度・回数

週2回 25回 ※途中から週1回、2週間1回

施術と経過

●初診時

左右首肩こりとも酷く特に右側の顎関節から鎖骨・肩甲骨までの筋緊張が強かった。右側の腰部・臀部・下肢の筋緊張も強く、本人も腰痛に悩まされていた様子。

普段の運転業務で負担がかかる下半身の筋緊張が首肩こりを起こして、その首肩こりが右耳の内耳のリンパの流れを悪くしていると考えて、下半身中心に鍼治療を行った。

●2回目

前回の治療後下半身がポカポカする感覚が続き、聞こえやすくなった共に耳鳴りも静かになった。

●3~6回目

日によって不調(めまいがする・耳鳴りがうるさい)な時と調子がいい時を繰り返したが、耳のこもり感は続いていた。※天候が不安定な日に不調

●7~8回目

めまいは落ち着いていたが、耳のこもり感と耳鳴りが気になる

●9~12回目

耳のこもり感と耳鳴りが減っているが、ふらつく感じが気になる。

これ以降通院頻度を1週間に1回とした。

●13~15回目

ふらつきは改善してきたが頭の重さが続く

調子が良かったので2週間様子を見た。

●16~18回目

めまい・ふらつきはないが、頭がすっきりせず耳のこもり感が日によって波がある。

そろそろ仕事に復帰したいので万全を期して通院頻度を1週間ずつに戻した。

●19~21回目

かなり調子が良くなったが雨が降った日は耳がこもってしまう。

めまいの心配もないことから仕事も復帰した。

通院も2週間後とした。

●22~23回目

回るめまいが再発。運転後にめまいが起きやすい。

仕事後にふくらはぎのストレッチをするよう指導した。

●24~25回目以降

めまいは起きなくなり、耳のこもりも無くなった。

3週間後に様子見てもそれ以降メニエール病の症状は出なくなった。

使用したツボ(施術部位)

以下のツボに鍼をすることにより内耳の血流・リンパ循環を改善を図った。

膀胱兪:仙腸関節の調整⇒顎関節の調整

築賓・飛陽:ふくらはぎの緊張緩和⇒肩上部の肩こりの改善

臀崖:中殿筋の緊張緩和⇒肩上部の肩こりの改善

陽陵泉:腓骨筋の緊張緩和⇒首コリの改善

玉身:腓骨頭の調整⇒大腿筋膜張筋の緊張緩和⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和

まとめ:症状の分析

首肩こりが内耳のリンパの流れを悪くしてメニエール病の症状を引き起こしているだけでなく、今回のケースではその首肩こりが普段の仕事で負担がかかっている下半身から起因していた。

初診の検査でも腰部・臀部・下肢の筋緊張が強かったのは普段の運転業務の影響であり、仕事を復帰してからも運転をした後にめまいを起こしていたのも事実である。

結果として、この下半身の筋緊張を鍼治療で改善することと、日常からストレッチしてセルフケアに努めてもらったことで改善できた。

また、本件は通院回数が25回とかなり長くかかったのは、気圧や天候により症状の増悪を繰り返したことによる。

メニエール病だけにとどまらず、血流に関する問題は低気圧の影響を強く受ける。人間の血管は気圧が下がると膨張する現象を起こすため、気圧が低下すると内耳周辺の血管が膨張して周囲の神経を圧迫することから一時的に症状が増悪したと考察される。

なので、本件は梅雨と台風の影響を受けながら緩解増悪を繰り返した。


めまい、耳の詰まりで好きなことができない

70代 女性 無職

ストレスで寝れない日が続いており、ある朝大きく回るめまいがあり救急車で運ばれた。

病院の治療で一度良くなったが再度めまいが起こり繰り返すようになった。さらに左の耳がずっと詰まったような感じがありテレビの音も聞こえづらくなってきた。

いつめまいが起こるか分からない恐怖で、外出を控えるようになり好きな運動もできなくなりこのまま寝たきりになるのではないかと不安を抱えており、病院の治療以外で何かできることはないか調べてめまい専門の当院を受診した。

通院頻度・回数

週2回 15回

施術と経過

●初診時

体を確認したところ左の顎の硬さがみられた。この硬さがめまいや耳の詰まりの原因になっていると考え治療した。

●2~4回目

耳が日常からつまっていたのがとれてきた

10→4(つまりを10段階で評価したもの)

足のだるさが気になるということで前回の治療に加え腰にはりをした。

●5~7回目

耳の詰まりが日常できにならなくなった 

10→1(つまりを10段階で評価したもの)

耳の詰まりがなくなってきたのでめまいの不安が減り散歩ができるようになった。 

●8~10回目

順調に良くなりジムにも行けるようになり、今まで通りの生活がおくれるようになった。

●11回目以降

治療間隔を1週間に1回に変えても症状が現れず

2週間に1回に変えても調子が悪くなる兆候はなかった。

使用したツボ(施術部位)

以下のツボに鍼をすることにより内耳の血流・リンパ循環を改善を図った。

膀胱兪:仙腸関節の調整⇒顎関節の調整

大臀:大殿筋の緊張緩和⇒肩上部の肩こりの改善

外谷:手内筋の調整⇒咬筋の緊張緩和

腸鳴:腰方形筋の緊張緩和⇒ふくらはぎの緊張緩和⇒肩上部の肩こりの改善

養老:手首の調整⇒顎関節の調整

まとめ:症状の分析

めまいが一度起きることでまためまいが起こるのではないか、と不安になり外出するのを控えるようになる方が多い。

今回の症例でもめまいが出る前は活発に動いていたが、めまいが起こったことでほとんど家で過ごすようになってしまった。

外に出る機会が減ってしまうと筋力も落ち、寝たきりになるリスクも高まってしまう。

しかし、鍼治療でめまいを改善することで以前と同じように外出できるようになり趣味の運動も再開することができた。


耳鳴りがうるさい、首を動かすとふわふわする

30代 女性 営業職

4年前に回るめまいがして左耳の耳鳴りが続いた。病院の薬でめまいは良くなったが耳鳴りが良くならず、メニエール病と診断された。

それ以降、耳鳴りがうるさくなると回るめまいがしてその後はふわふわめまいに切り替わっていくことを繰り返した。

1年前から耳鳴りが常にうるさく回るめまいとふわふわめまいも頻発している。首を動かすとふわふわめまいが強く感じる。首肩こりも酷くなった感じがある。

耳鳴りはともかく、めまいは仕事にも私生活にも支障が出るので当院に来院した。

通院頻度・回数

週2回 11回

施術と経過

●初診時

首肩の筋肉の緊張が強く、特に胸鎖乳突筋の緊張が下あご付近まで及んでいることから首を回す動作に問題が出ていた。

この緊張が左耳の内耳のリンパの流れを悪くしていると考えて鍼治療を行った。

●2~3回目

首を動かすとふわふわすることが減った。

●4回目

前回治療後からふわふわめまいは無くなったが、風邪をひいて発熱して以降ふわふわと耳鳴りが再燃した。

●5~6回目

ふわふわめまいは良くなったが耳鳴りが少し残っている。

首コリはまだ気になるが首を動かしやすくはなった。

通院頻度を1週間に1回にした。

●7~8回目

仕事が忙しいと耳鳴りが気になる日はあるが他の日はめまい・耳鳴りともに無かった。

●9~11回目以降

治療間隔を1週間に1回に変えても症状が現れず、首肩こりも気にならなくなった。

2週間に1回に変えても調子が悪くなる兆候はなかった。

使用したツボ(施術部位)

以下のツボに鍼をすることにより内耳の血流・リンパ循環を改善を図った。

膀胱兪:仙腸関節の調整⇒顎関節の調整

二ノ臀:大殿筋の緊張緩和⇒ふくらはぎの緊張緩和⇒肩上部の肩こりの改善

合谷:手内筋の緊張緩和⇒小胸筋の緊張緩和⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和

手三里:前腕伸筋群の緊張緩和⇒小胸筋の緊張緩和⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和

玉身:腓骨頭の調整⇒大腿筋膜張筋の緊張緩和⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和

まとめ:症状の分析

メニエール病の回るめまいの予兆として、『耳鳴りがうるさくなる』『耳の詰まりが起きる』という兆候が見られる。また、回るめまいが落ち着いてもふわふわめまいが残ることがある。

これらは全て首肩こりが耳の血流・リンパ流を悪化させていることが要因だと分析している。なので、本件でも首肩こりを改善していった結果として以上のような症状は起きなくなった。

さらに、症状が風邪での発熱や仕事が多忙であったことで一時的に悪化したのは、首肩こりが悪化したことが背景にある。


春先に悪化しやすいめまい(ふわふわ)

20歳代 女性 接客業

4年前春先にめまいを発症して以降、定期的にめまいを感じるようになった。その後、毎年春先はめまい症状が悪化している。

病院の検査では異常なく、めまい止めの薬を服用して経過観察中。

めまいに伴い、頭痛、吐き気、首肩こりがあり、生理痛は重たい。

仕事中に首から上が熱く汗をかいているのに、足元は冷えている。仕事が忙しくなってくるとふわふわしためまいを感じる。

春先は特に悪化するため、体質を良くしたいという想いから来院されました。

【検査からの身体所見】

首の回旋(左右を向く)に可動域制限があり、動かしづらさを本人も自覚していた。

頚椎の上の方に強いコリがあり、肩甲骨の内側も詰まったようなコリが存在した。下腿(ふくらはぎ)が非常に緊張が強く、足が全体的に冷えていた。その反対に首から上は熱かった。下腹部に冷えと強い圧迫感。

上半身が熱く、下半身が冷えているいわゆる『のぼせ』からくるめまいと判断し、以下の施術を行った。

当院での施術

●初診(1月15日)

・整体術:頚椎と胸椎の回旋導引

⇒首の可動域を広げるため

・整体術:肩甲骨はがし

⇒肩甲骨周囲の筋肉の緊張緩和のため

・鍼施術:外関、百会、合谷、三陰交、築賓、飛鷹など

⇒全身の循環を阻害するポイントの原因点に鍼をすることで上半身から下半身まで循環の良い状況となる。

・刺さない鍼施術:全身

⇒全身の筋膜を緩めていき、高まった交感神経を抑制して、自律神経を整える。

・灸施術:ネパール棒灸

⇒腹部の緊張と冷えを緩和するため

●2診目(1月17日)・3診目(1月22日)・4診目(1月29日)

初診と同じ

※鍼施術ではその日の体調により使用するツボが多少変更

●5診目(2月7日)

首の回旋動作が正常化したため、初診内容から『頚椎と胸椎の回旋導引』を省いた内容で行った。

症状の分析と治療の推移

【症状の分析】

本件は典型的なのぼせ体質から来るめまいです。

のぼせは40代以降の女性に多い更年期障害の症状として有名ですが、この方は20代後半にしてのぼせ状態です。

原因として、接客業で立ち仕事が多いため下腿(ふくらはぎ)が緊張しやすい状況がベースにあります。また、首や背中の緊張はスマホでゲームを頻繁にするため、首コリが悪化している状態です。

この2つの原因から上半身に熱が溜まり、下半身に熱が降りてこない状況になりめまいが起きます。

【治療の推移】

施術2回目くらいからめまいを感じることが日常生活でなくなりました。とはいえ、仕事が忙しいと少しふわふわした感じがしていたそうです。

施術4回目くらいにはめまいは起きることはほぼなくなりました。

この方はセルフケアの意識が高く、ご自宅でもふくらはぎの緊張を取るストレッチを当院の施術と同時並行にしてくださったので、治りがとても早かった印象です。

現在は、症状はないものの本人希望により月に1~2回のメンテナンス治療を続けています。


感情の乱れからなるめまい

60歳代 女性 主婦

毎年、梅雨時期に強い肩こりとふわふわ感のめまい、頭重感に襲われるが、梅雨時期が終わるとその症状が消える。しかし、今回は症状が消えず、肩がじーんと痛み、腰痛も感じる。さらに、薬なしでは眠れなくなりました。

きっかけは思い当たらないが、人間関係で強いストレスを感じたことは認識している。ふとした時にその怒りを思い返してしまう。

病院に行っても薬を処方されておしまいで、近くの接骨院に通ったがその場だけすっきりしただけで、一向に良くならなかったため、来院された。

【検査からの身体所見】

後頚部(うなじら辺)がパンパンに張り詰めた感じがあった。右を向こうとすると左の首から肩にかけてスジスジのコリを感じた。
 
頭に熱感があり。逆に下半身特に足が冷えており、ふくらはぎが硬く緊張している。
かすれた声で喉に違和感のあるような感じ。
当院での施術
●初診(9月18日)
・灸施術:備前百会灸
⇒頭部に停滞した余分なエネルギーを下げる目的
 
・整体術:頚椎と胸椎の回旋導引
⇒首の可動域を広げるため
 
・鍼施術:曲泉、太衝、合谷、百会、承山、腰海、志室
⇒後頚部、胸鎖乳突筋、下腿三頭筋の緊張を緩める目的
 
・刺さない鍼施術:全身
⇒全身の筋膜を緩めていき、高まった交感神経を抑制して、自律神経を整える。
 
 
●2診目(9月25日)・3診目(10月2日)・4診目(10月7日)・5診目(10月16日)・6診目(10月30日)・7診目(11月12日)
 
初診と同じ
 
※鍼施術ではその日の体調により使用するツボが多少変更
症状の分析と治療の推移

【症状の分析】

初回来院時は強い不安感に満ちた表情で、首肩がガチガチに固まっており、首の後ろが熱いのに膝から下は冷えた感じがありました。

『怒り』という感情は気(エネルギー)を体内の上部に上らせる性質があります。この方はプライベートで強い怒りを感じる出来事があり、毎晩それが原因でイライラ思い出してしまう状況でした。

このように上半身に熱感や余分なエネルギーが停滞している感じが強い方は、直接肩や首をマッサージするより下半身を施術して、エネルギーを下に下げてあげることが重要です。

【治療の推移】

初回施術直後からリラックス感から表情が緩やかになりました。2~3回目には日常に過去の嫌な出来事を思い出してイライラすることが減ってきたとのことでした。

4回目くらいには薬なしでも安心して寝れるようになりました。

そして、6回目にはふわふわしためまいは消失したため、経過観察のため7回目は前回から日にちの間隔を空けましたが、特に問題はなかったので、治療を終えました。


産後のめまい(ふわふわした)

30歳代 女性 音楽講師

次男出産後にめまい(ふわふわした)・頭痛・吐き気が続き、2年近く苦しんでいる。

めまいが酷いときは内科でめまい止めの点滴を受けている。

生理前や天気が悪いときにめまいが悪化する。吐き気は午前中が強く、何も食べれない日がある。

5歳と2歳の男児を育児しながら、日中は音楽講師をしている。職業柄、楽譜を見ながら演奏するため下を見ることが多く、その際はめまいが起きる。

1週間めまいが続いてしまい、なんとかしたいという気持ちで来院を決めました。

長男は幼稚園に行っているが、次男は子守が必要なため本人が施術を受けている間、当院の女性スタッフが預からせていただきました。

【検査からの身体所見】

首の回旋(左右を向く)に可動域制限があり、下を向くとさらな不快感があった。動かしづらさを本人も自覚していた。

頚椎の上の方に強いコリがあり、肩甲骨の内側も詰まったようなコリが存在した。前腕と下腿(ふくらはぎ)が非常に緊張が強く、足が全体的に冷えていた。その反対に首から上は熱かった。

上腹部(胃の付近)が冷えて、硬く緊張している。特に左上の方が緊張が強い。

当院での施術

●初診(1月21日)

・整体術:頚椎と胸椎の回旋導引

⇒首の可動域を広げるため

・整体術:肩甲骨はがし

⇒肩甲骨周囲の筋肉の緊張緩和のため

・鍼施術:外関、百会、合谷、四讀、三陰交、築賓、飛鷹など

⇒上腹部の緊張を緩めるツボや前腕や下腿の緊張を緩めるツボを使用。その他、全身循環改善のため。

・刺さない鍼施術:全身

⇒全身の筋膜を緩めていき、高まった交感神経を抑制して、自律神経を整える。

・灸施術:ネパール棒灸

⇒腹部の緊張と冷えを緩和するため。特に、上腹部を中心に。

●2診目(1月24日)・3診目(1月31日)・4診目(2月7日)

初診と同じ

※鍼施術ではその日の体調により使用するツボが多少変更

●5診目(2月14日)

天候不良(強い低気圧)により一過的に頭痛と吐き気が増した。

この症状に特別対応するために、胞膏と中崚のツボを使用し胃腸の機能を高めることに集中。

●6診目(2月25日)

前回より10日間、快調が続き頭痛や吐き気は引いてきた。めまいは少しあるものの体調は正常なころと同じような気分だとのこと。
症状軽減に伴い、この日から灸施術を省いた。そして、通院間隔を2週間おきにあけて体調が崩れないか経過観察とした。
症状の分析と治療の推移

【症状の分析】

産後にめまいを発症することは多々あります。特にこの方の場合は子育てと仕事を両立されているため、めまいが悪化しているものと思われる。

育児(特に抱っこの姿勢)で前腕の筋肉の緊張や下腿の筋肉が緊張しやすい。この二つの筋肉は末端の冷えを起こす原因となる。そして、末端の循環不全はめまいの原因となる。

さらに、手(指)をよく使う仕事のため前腕の緊張が増しやすい。この環境が上腹部の緊張を作ります。上腹部には胃・十二指腸があり、ストレス性の胃炎も起こしやすい状況が出来上がります。

この方の解決方法として、前腕の緊張をとることで上腹部の緊張m取れて吐き気が落ち着きます。さらに下腿の緊張を取り除くことで末端の循環改善が図られてめまいが緩和してきます。

【治療の推移】

初回直後から身体の軽さを喜んでいました。2~3回まで回を増すごとにめまいが起きる頻度が減ってきましたが、天気に左右される日はありました。

4回目には1週間めまいや吐き気もなく過ごせたことを喜んでいました。

しかし、5回目に強い低気圧とインフルエンザに罹ったことが重なり、体調を崩しました。

6回目は前回より10日間、快調が続き頭痛や吐き気は引いてきた。めまいは少しあるものの体調は正常なころと同じような気分だとのこと。

この回から施術間隔を2週間に増やして現在は経過観察をしております。


寝ようと横になるとめまいがする

60歳代 女性 ソーシャルワーカー

年末の繁忙期に仕事の疲れで、机の上でうつ伏せで寝てしまった日を境に、寝ようとベットに横になると頭がグルグル回る感じがしてしまう。

耳鼻科に行って、良性発作性頭位性めまいと診断された。医師の指導で横になる前に首を回してから横になるとめまいが起きる頻度は減ったものの、改善されていく感じがなく、年度末に業務多忙になる前に身体を整えたいという想いで来院された。

【検査からの身体所見】

首の回旋(左右を向く)に可動域制限があり、右を向くと首筋が詰まる感じがした。動かしづらさを本人も自覚していた。

頚椎の上の方に強いコリがあり、肩甲骨の内側は甲羅を背負ったようなコリが強い。

首と背中の境目がわからないような首肩こりの酷さ。

当院での施術

●初診(2月4日)

・整体術:頚椎と胸椎の回旋導引

⇒頚椎及び胸椎の可動域の回復、首周囲の緊張緩和

・整体術:肩回し

⇒手関節、肘関節、肩関節の柔軟性改善

・鍼施術:後稽、外谷、合谷、支溝、築賓、飛鷹など

⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和による首の回旋運動の改善、背中の張りを緩和させるツボ

・刺さない鍼施術:全身

⇒全身の筋膜を緩めていき、高まった交感神経を抑制して、自律神経を整える。

●2診目(2月7日)・3診目(2月15日)・4診目(2月22日)

初診と同じ

※鍼施術ではその日の体調により使用するツボが多少変更

●5診目(2月29日)6診目(3月14日)

症状軽減に伴い、通院間隔を2週間おきにあけて体調が崩れないか経過観察とした。その後症状が再発することなく健常な状態を維持している。

症状の分析と治療の推移

【症状の分析】

めまいの発症のきっかけである『机でのうつぶせ寝』及び仕事上の習慣であるパソコンの画面を常に左側において左を向きながら仕事している状態。

この二つの事項から常に胸鎖乳突筋(首の筋肉)が一定方向に緊張していたことに加えて、うつ伏せ寝で一夜を過ごした際に断続的に刺激が加わったことが原因と分析した。

その証拠に首の回旋運動において常に違和感があり、その首を支える背中の筋肉(肩甲骨内縁)にも強いコリが発生していた。

【治療の推移】

初回から3回目までの間は週に2~3回めまいが発生することがあった。4回目には1週間にめまいが起きるのは1回だけに減った。

5回目には1週間で一度もめまいが無かったので、経過観察のために2週間の間隔をあけてみた。その結果、2週間後にはめまいを起こす日は一度もなかった。

この方は仕事の癖で首コリが増加しやすい方なので、この首コリが悪化してめまいが再発する恐れがあったため、定期的な身体のメンテナンスが必要なことを認識したため、月に1~2回のメンテナンスのための通院を続けている。


急に発症した吐き気を伴うめまい

60歳代 女性 お菓子教室講師

朝起きて突然ぐるぐる回るめまいがして、起き上がれず吐き気も伴った。

すぐにめまいの専門の病院(耳鼻科)に行ったが、原因不明と言われて、めまい止めの薬と吐き気を抑える薬を処方された。

数日しても症状は治まる気配もなく、不安な気持ちから藁にも縋る気持ちで、解決策を探していたところに当院を見つけて来院に至った。

過去にも40~50歳代にふわふわする感じのめまいをたびたび経験していた。

【検査からの身体所見】

一人では来院できなかったため、夫が運転してきて同伴で来院。やっとのことで歩くことができる状態。

首の側面が極度に緊張していた。

首の回旋(左右を向く)に可動域制限があり、右を向くと首筋が詰まる感じがした。動かしづらさを本人も自覚していた。

頚椎の上の方に強いコリがあり、胸鎖乳突筋も強く緊張している。

ふくらはぎがガチガチに張っており、膝から下が冷え切っちる。

当院での施術

●初診(2月19日)

・整体術:頚椎の回旋導引

⇒頚椎の可動域の回復、首周囲の緊張緩和

・鍼施術:後稽、内谷、合谷、三陰交、胞膏、築賓、飛鷹など

⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和による首の回旋運動の改善、ふくらはぎの緊張緩和、胃腸の調子を整えるツボ

●2診目(2月22日)・3診目(2月25日)・4診目(3月5日)

初診と同じ

※鍼施術ではその日の体調により使用するツボが多少変更

●5診目(3月11日)

症状軽減に伴い、通院間隔を2週間おきにあけて体調が崩れないか経過観察とした。その後症状が再発することなく健常な状態を維持している。

症状の分析と治療の推移

【症状の分析】

急性のめまいについては、脳の障害などではなく病院の検査で『異常無し』と言われたものは主に首のアンバランスから起きていることが多い。

首の左右の筋肉の緊張がアンバランスになればその上にある頭も傾いてしまう。その結果、内耳の中の耳石が動いてしまい、めまいを起こすと当院では分析しています。

なので、首のバランスを整えてあげることが最も重要になります。

【治療の推移】

初回施術はめまい発症から4日後であり、吐き気とめまいの強さから単独では来院できず、付き添いで来院だった。

2回目来院時も同じく単独で来院できなかったが、吐き気は治まった。

3回目(治療開始1週間後)には一人で運転して来院できるまで回復していた。日中のめまいの頻度が減り、寝返りや横になる時だけめまいがあった。

4回目来院時には、全くめまいが起きないようになった。趣味のゴルフも楽しめるくらいまで回復していた。

5回目来院時にも同様に1週間で一度もめまいが無かったので、経過観察のために2週間の間隔をあけてみた。その結果、2週間後にはめまいを起こす日は一度もなかった。

めまいが再発しないようにとの想いから、月に1~2回の定期的な身体のメンテナンスのため来院を続けている。


寝起きにぐるぐる回るめまい

50歳代 女性 接客業

2週間前に突然めまいに襲われたが、治まったと思ったらその1週間後から毎朝に寝起きにぐるぐる回るめまいが続いている。

めまいは毎年1回は発症してすぐに治まっていたが、今回はなかなか治らないので、来院に至った。

【検査からの身体所見】

首の回旋(左右を向く)に可動域制限があり、右を向くと首筋が詰まる感じがした。動かしづらさを本人も自覚していた。

頚椎の上の方に強いコリがあり、肩甲骨の内側は甲羅を背負ったようなコリが強い。

首と背中の境目がわからないような首肩こりの酷さ。咬筋(アゴの筋肉)に強い緊張があり、本人も食いしばりを自覚。

当院での施術

●初診(2月22日)

・整体術:頚椎の回旋導引

⇒頚椎の可動域の回復、首周囲の緊張緩和

・整体術:座骨へのアプローチ

⇒肩こりの原因である座骨周辺の緊張緩和

・鍼施術:後稽、外谷、合谷、会宗、築賓、飛鷹など

⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和による首の回旋運動の改善、背中の張りを緩和させるツボ

●2診目(2月24日)・3診目(2月29日)・4診目(3月6日)・5診目(3月11日)・6診目(3月18日)

初診と同じ

※鍼施術ではその日の体調により使用するツボが多少変更

●7診目(3月25日)8診目(4月4日)

症状改善に伴い、通院間隔を2週間おきにあけて体調が崩れないか経過観察とした。その後症状が再発することなく健常な状態を維持している。

症状の分析と治療の推移

【症状の分析】

飲食店でのウエイトレスをしているため、重たい食器を運ぶことが多いので慢性的に手や腕の筋肉の緊張が生まれて、それが原因で胸鎖乳突筋を中心とした首コリが生じていた。

その証拠に首の回旋運動において常に違和感があり、その首を支える背中の筋肉(肩甲骨内縁)にも強いコリが発生していた。このことから、食いしばりも発生していた。

食いしばり症状は早期の段階で解消した。

また、立ち仕事からふくらはぎが慢性的に緊張していたため、全身の血液循環を悪くしていた。

この胸鎖乳突筋とふくらはぎの緊張が原因でめまいが発症していた。

【治療の推移】

初回から4回目までの間はめまいは続いていた。6回目にはめまいの頻度は減ってきていたが依然として寝起きのめまいは起きていた。

7回目には1週間で一度もめまいが無かったので、経過観察のために2週間の間隔をあけてみた。その結果、2週間後にはめまいを起こす日は一度もなかった。

この方は仕事の癖で首コリが増加しやすい方なので、この首コリが悪化してめまいが再発する恐れがあった。本人自身が定期的な身体のメンテナンスが必要なことを認識したため、月に1~2回のメンテナンスのための通院を続けている。


突然のメニエール病によるめまい

40歳代 女性 工場勤務

朝起きて突然ぐるぐる回るめまいがして、起き上がれず吐き気も伴った。耳鳴りがすることと低い音が聞こえづらかった。

耳鼻科でメニエール病だと言われて、めまい止めの薬と吐き気を抑える薬を処方された。

薬でなんとか症状は抑えているが、このまま薬漬けでめまいと付き合うのは嫌であり、めまいを繰り返したくないという気持ちから、新たな解決策を探していたところに当院を見つけて来院に至った。

去年11月にもめまいを発症しており頭位めまい症を診断されいぇいた。

【検査からの身体所見】

首の側面が極度に緊張していた。

首の回旋(左右を向く)に可動域制限があり、右を向くと首筋が詰まる感じがした。動かしづらさを本人も自覚していた。

頚椎の上の方に強いコリがあり、胸鎖乳突筋も強く緊張している。

右側の肩甲骨内側の中間くらいから腰まで一体の筋肉が緊張している。この部分は他人に触れられると拒否反応が出るくらい敏感な様子。

右側のふくらはぎがガチガチに張っており、膝から下が冷え切っちる。寝ているときに足が良くつるとのこと。

当院での施術

●初診(3月24日)

・整体術:頚椎の回旋導引

⇒頚椎の可動域の回復、首周囲の緊張緩和

・鍼施術:後稽、外谷、会宗

⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和による首の回旋運動の改善、ふくらはぎの緊張緩和のツボ

●2診目(3月28日)・3診目(3月31日)

・整体術:頚椎の回旋導引

⇒頚椎の可動域の回復、首周囲の緊張緩和

・鍼施術:後稽、外谷、会宗、三陰交

⇒胸鎖乳突筋の緊張緩和による首の回旋運動の改善、ふくらはぎ及び背中の緊張緩和のツボ

・整体術:腓腹筋の導引

⇒ふくらはぎの緊張緩和

●4診目(4月7日)

3診目の時点で全く症状ないことから、1週間後経過観察したが症状はないままで安定していたことから治療終了。

症状の分析と治療の推移

【症状の分析】

メニエールは『回転性めまい』『耳鳴り』『難聴』の3つの症状が同時にでることで診断されることが多い。

特に回転性のめまいは立ち上がれないほど辛くなったり、吐き気を伴うので多くのメニエールの方はこの症状の改善したくて来院する。

そして、この方のように胸鎖乳突筋の強い緊張が原因となって、首の左右の筋肉の緊張がアンバランスになればその上にある頭も傾いてしまう。

その結果、内耳の中の耳石が動いてしまい、めまいを起こすと当院では分析しています。

なので、首の筋肉のバランスを整えてあげることが最も重要になります。しかし、首の筋肉に直接施術しても本当の原因は首には無いのでバランスは整いません。

首をアンバランスにしてしまう本当の原因とは、この方の場合は工場で下を向きながら手作業を毎日続けているため、慢性的に手や腕の筋肉の緊張があることが本当の原因である。

なので、手や腕に鍼をすることで首の筋肉は調整できた。

そして、この方で特徴的なのはふくらはぎの強い緊張から全身の血流も悪くなっているのでその点も改善する必要があった。

【治療の推移】

初回施術はめまい発症から5日後であり、来院時も苦悶の表情であった。施術直後は鍼治療が初めてであったことから、だるさを感じていた。

しかし、翌日には気分もすっきりしておりめまいは治まっていた。加えて耳鳴りや難聴も全くない状態であった。数日間はめまいは治まったままであった。

2回目来院時は少し回った感じはあるが良い状態を維持できていた。

3回目(治療開始1週間後)には全くめまいは無くなっており普段どおりの体調へと回帰していた。

その1週間後の4回目の来院時も同様に全くめまいは無いとのことなので治療は終了した。

担当者の紹介

鍼灸師の渡辺賢司です。私のプロフィールを紹介します。

さらに詳しく知りたい方はは下部の『詳しいプロフィールを見る』をご覧ください。

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  • 氏名:渡辺 賢司(わたなべ けんじ)
  • 出身:愛知県名古屋市
  • 資格:鍼灸師、あんま指圧マッサージ師
  • 仕事内容:自律神経系の症状に特化した鍼治療
  • 得意分野:耳の症状(突発性難聴やメニエール病など)
  • 趣味:映画鑑賞、カメラ
  • 特技:もやい結び
お客さまへのメッセージ

私は人生の様々な場面で鍼灸治療に助けられてきました。

体が不調だとそのことに悩むようになり、やりたいこともできず、仕事も思うようにいかず、心の不調にもつながっていきます。

自衛隊勤務時厳しい環境下で自分も、周りの人も悩むのを見てきました。このような経験から、鍼灸師となりました。

日々の不調で、思うようにしたいことができていない方、是非私にお任せください。

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